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Cross world. / 始末屋さん

ウチは東雲朝美(しののめあさみ)24歳の独身や。この国に来たのは4年前、某国に拉致られて漁船で運ばれとった。そこへ、領海を少し越えてもうたんやろな、あっちゅう間に武装船が来て漁船を木っ端微塵に沈めたんや。あん時は死ぬか思たんやけど、運がええんか悪いんか、ウチはその船に引き上げられたんや。正しく助け舟や。
その船は沿岸警備隊の船やって、とりあえず陸に連れて行かれて事情聴取や。ウチは拉致されたちゅうても信じて貰えんかった。当然パスポートも無ければ身分を証明するもんななんも無い。拷問まがいの事もされて、辛い日々やった…。
その国は大使館が無いゆうんで、仕方なくそこでの生活を強いられてもうた。それはもうしんどかったわ。この国には領土こそあれ、治安は最悪の最上級やって、まともな人間は一人もおらんかった。暴力、喧嘩、強姦、発砲、殺人当たり前の世界で、マフィアがそれらを収めたり、取り仕切ったりしとった。
ウチも例に漏れずレイプされたんやけど、運良くどうにか知らんもんの子供は孕まんかった。
暫らくは売春婦まがいの事をやって喰い繋いどったけど、ムカつく客に当たってもうて、そいつの持っとった銃を奪って撃ち殺したんや、ええ気味や思たけど、あっちゅう間にマフィアに取り囲まれてもうた。
奴らは洗い浚い事情を聞くとこうゆうたから、ウチもある事ない事捲くし立てた。
そしたら奴らこう言うた。
「自分のケツは自分で拭けば俺達は何も知らない事にする。但し、痕跡は残すな」と。
ウチも必死んなって考えた。頭から煙吹くかゆう位高速回転させた。自分の命がかかっとる。何としてもこの死体は処分せんと助からんと…。
ウチは死体をバスルームに運んでキッチンナイフを使ってそいつの死体を解体した。硬い肉を薄くスライスし内臓も細かく切り刻んで丸一日。男の死体はバスルームに肉と骨だけの姿に変貌した。マフィアの監視役はウチが必死に作業する姿をニヤニヤしながら眺めとったが、見飽きたんか気付いた時にはTVやカードゲームなんかで暇を潰しとった。
スライスした肉はトイレに少しずつ流したり、フライパンで炒めた後にベランダから投げ捨てて、その辺におった野良犬に食べさせたりしとった。
さあ、残るは骨だけや。厚手のドサ袋に骨を入れて、日曜大工用においとったハンマーを使って、ウチはそれで袋に入れた骨を砕いていったんや。袋に入れとけば、砕けた細かい破片が飛び散らんし、大きな音が出んっちゅう訳や。今んなって思えば、ウチ頭ええやろ?
粒になるくらいまで小そうしたら洗剤で洗って出来上がりや。後はトイレに流すなり、砂に混ぜてばら撒いてもええ。
男の死体は跡形も無くなってもうた。それに満足したんか、監視のマフィア達は連絡先を置いて帰って行った。
ウチはホッと胸を撫で下ろしてから、ベッドに横たわると泥みたいに眠っとった。
長い1日やったと今更んなって思うわ。

 翌日、うちはビービーと安っぽい呼び鈴の音で目を覚ました。
気だるさと精神的な疲労感でふらふらになりながらドアを開けると、昨日いたマフィアの監視人やった。
「よっ、よく寝たか?もう昼を過ぎてるぜ」
開口一番そう言ってからズケズケと部屋に上がりこんできよった。
リビングのソファーに腰をかけて、ウチに座るように促した。
「アサミ、ボスからの伝言だ」
「え?」
「お前の為に仕事場を用意した。場所はここに書いてあるから後で行けばいい・・・自由に使え」
「・・・仕事場?そこで売春せぇちゅう事かいな?」
「あ?いや、そうじゃねぇ。ボスはお前を高く評価した。だから組でお前の身柄を引き取る事になった。お前はもう組の一員(ファミリー)になったんだ」
「ちょい待てぇ。今一つ話が呑み込めんのんやけど?」
にぃちゃんは、ふぅと呆れたように溜息を吐いた。
「察しの悪い奴だな。お前は組の用意した仕事場で、死体処理や見せしめを作る仕事をしろと、そう言っているんだ。だから、便宜上お前はマフィアの一員になったんだ。ここまで言ったら理解できるか?」
「ああ、それなら納得や~♪・・・ってホンマかぁー!?」
「ボスが冗談でこんな事を伝えに来さすかよっ」
「ああ~・・・冗談キツイでぇ~」
「だから冗談じゃねぇって言ってるだろ!」
このにぃちゃん、きっとカルシウム足りてへんな。

そんな経緯があってウチは組織の一員として、始末屋を生業にする事になってもうた。
幸い組織の仕事をしとれば他に何をやってもええっちゅう条件つきや。せやから、仕事の無いときは悠々自適な暮しをさせてもろうとる。
ここの土地柄で一般の持込もたま~にあるんやけどな。

そんなある日に、組織同士の抗争が起きたんや、そうなったらウチの忙しさはピークを迎えるわ。
組織の仕事も忙しい時は、日に10体もの死体が運び込まれっと徹夜で仕事せなあかん。暇な時は何日も暇なんやけどなぁ。
何とかして10体目の死体を処分し終わった時やった。これで終わりや~思うとったら、ビービーと呼び鈴が鳴った。
眠い眼ぇを擦りながら、ドアーを開けた。
 そこにはウチと同じ位の若いベッピンな女が立っとった。
長いグレイの髪に西洋人独特の顔立ちと体型、余分な脂肪の無い引き締まった身体つきに秘書を思わせるパリッとしたスーツ姿や。傍らには弾痕の付いた大きなキャリアケースが置かれとる。
「あんた誰や?訪問販売と新聞勧誘はお断りやで~」
「私は組織の者です。火急の話がありますので失礼します」
丁寧な物言いとは裏腹に、ウチの身体を押しのけながら女は身体を滑り込ませ、キャリアケースを掴んで玄関口に入り込んできよった。いつも間にか内鍵とポールロックまで掛けてあるんは驚きや。
中に入って落ち付いたんか、女は胸を撫で下ろした。
まあ、急ぎの用やっちゅう事やから腰を据えて話聞こか。
ウチは女をリビングに通してインスタントのコーヒーを出したった。(ウチはウイスキーやけど)
「んで、ウチに急用ってのはなんや?」
「・・・はい。実はわたくし追われていまして、先程尾行を巻いて手近なここに逃げ込んで来た次第です」
「ま、さっきの様子じゃそうやろな~」
「はい。ここは組織の中でも切り離された部分なので、悪いとは思ったんですが・・・」
「一般的には始末屋で通っとるからな。誰もウチを組織の人間とはおもっとらんけど、それはええねん。本題はなんな?あんたを匿う事かいな?」
遠回しな物言いに少しイラっとして口ぶりを荒げてしもた。
「あ、いえ。末端のわたくしが追われるのには訳がありまして、相手組織の主要人物を拉致したのです。私一人なら追っ手を返り討ちに出来るのですが、御荷物を抱えていたら自由に動き回れないもので・・・」
「?・・・あんた一人やないか?」
女は傍らに置いたキャリアケースの鍵を外して開いた。
中には幼い少女が手足を畳むように縛られて、すっぽりとキャリアケースに収まっとった。
「御覧の通りの御荷物なのです」
「あんた、このケースで銃弾の盾にした形跡あるけど大丈夫なんか?」
「10ミリの鉄板が入っているので、対戦車ライフルや榴弾頭でもない限り中は大丈夫ですよ」
「あんた、そんな戦争みたいな事しながらここまできたんかいな?」
「え?いえいえ、比喩表現ですから」
手をぱたぱた振りながら苦笑いの女。
「それでですね。相手組織壊滅までこの子を預かって貰いたいのです」
「まあ、それも仕事ゆうんならしゃーないけど、その後にこの子をどうするんや?」
「使い道は色々あります。相手が徹底抗戦の構えなら、この子の悲惨な惨たらしい姿の映像を送って戦意を削ぎます。無血で吸収する形ならボスの一族郎党を抹殺して見せしめでその子の首も一緒に並ぶ事でしょう」
キレーな顔してエグイ事をゆうんやな・・・。まぁこんな商売やっとる位や、蛇の道は蛇っちゅうこっちゃな。
「あとですね。ここにも捜索の手が及ぶかも知れないですから、見つからない様に隠して置いて下さい。見つかったら貴女の身も危険ですから」
「そんくらいは承知しとるわ」
「あと、手口として奪還が不可能な場合、その子の方を先に殺しに来るかも知れません。その写真を我々の仕業として士気を煽るのも常套手段です」
自称末端の組員がどんだけ戦略や駈引きに詳しいんやねん・・・。
「ま、ま~。分かったわ・・・表に出さんように気ぃつけるわ」
「では、御気を付けて。事態が収拾すればボスから謝礼が出ますので、宜しく御願いします」
そう言ってすぐさま出て行こうとする女組員をウチは慌てて引き止めた。
「まだ何か?」
「まだ日も明るいやん。ここから出て行くんを誰かに見られたらそれこそウチがヤバイねん。夜中に出た方がええんちゃうの?」
女は少し考えてから「それもそうですね」と納得したようだった。
「わたくしの顔は対抗組織には割れてないとは思いますが、御言葉に甘えまして深夜まで御世話になります」
礼儀正しく御辞儀する女。
「そこまで畏まらんでええよ。あんた名前は?」
「自己紹介が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。わたくしはエストと申します」
畏まるなとゆうた側からこれや。彼女の恭しさは筋金入りみたいやな。

 とりあえず拉致された娘はキャリアケースから出して秘密の地下室に放り込んでやった。
その後ウチの手料理をエストと一緒に食べた。エストはウチのレトルトみたいな簡単な料理を、美味しい美味しいと言って喜んで食べとった。
「あんた、普段はどんな食生活なんや?それ、もっそ不味いはずなんやけど・・・」
「私の食生活ですか?そうですね・・・主に虫ですね」
「は?」
朗らかな表情でとんでもない事を言い放ちよったエストに面食らってしもうた。
「虫です。バッタとかゴキブリとかミミズやナメクジですよ。う○ちもよく食べますね」
エストの表情を見る限り、冗談ではなく本気で応えとるのは察した。
「他に食うもんはいくらでもあるやろ?なんでよりによってそんなゲテモン食うとんねんな?」
「わたくし奴隷上りなものですから、幼い頃の食生活をなかなか変えられないのです・・・調理方法も分からないので」
過去がどうあれ限度があるやろ。缶詰とかパンとかそのまま食えるんは仰山あるやろうに。
「はぁ~。ゲテモノ趣味の男どもなら、あんたの食事風景だけで大喜びやで」
「そうでしょうか?」
キョトンとするエストの真面目な表情がなんとも愛くるしいちゅーねん。どんだけ世間知らずなんや。最初のイメージと全然ちゃうやんけ。居姿はベッピンなキャリアウーマンの秘書やけど、中身は泥臭いサバイバル兵士以下の牝奴隷とは、そのギャップに引くわ。
エストは出した食事をぺろっと平らげてしもうた。
「シャワーも貸したるから、汗流したら寝るんやで」
「あ、はい。ありがとうございます。何から何まで申し訳ありません」
「気にせんでええよ。組織に助けられとるんは事実やし」
ウチ、いまカッコええ事ゆうたな~。
「では、御言葉に甘えまして、シャワーも頂きますね」
バスルームにエストが行くと、ウチは自分の下着を物色し始める。ショーツはフリーサイズでいけるとして、問題はブラやな~。乳はウチよりは小さかったはずやから、タンクブラでええやろ。それをタオルと一緒にバスルームで彼女の下着と交換しといたった。
脱ぎ捨てられたショーツの上に妙なもんが転がっとったけど、あれ何やろ?ペットボトル材質のパイプを半分に割って、その間に剃刀の刃が交互にバネで固定されとって、外側を摘むと畳まれる簡単な構造やったけど、一体何に使うもんなんやろ?まぁ、エストのもんやし置いとくに限るな~。
鼻歌交じりにリビングに戻ったら、知らん男がソファーに座っとった。
「?だ・・・!」
誰や、って聞こうとした口は後ろから塞がれて、ウチは床に組み伏せられてもうた。
男の側には空のキャリアケースが開け放たれとる。
ぐりっとこっち向いてからサングラスの男は立ち上がる。なんか動きがキショイんやけど・・・。
「娘をどこへやった?」
冷たい口調のサングラス男。
「何のこっちゃ?分からんわ」
後ろの男がウチの腕と足をタイラップで縛り始めとる。ヤバイ!こいつら例の追っ手やな。
「娘をどこへやった?」
同じ事を同じように繰り返すサングラス男。こいつめっちゃキショイねん。
「知らんゆうとるやろ。転がり込んで来たあっちの女に聞いてみ」
「兄貴、ちょっと遊んでやってもいいだろ?」
「・・・好きにしろ」
そう言ってバスルームへのそのそと移動すると、弟分の男はウチの服を破り始めよった。ラフな格好でよかったわホンマ。
まぁ、ここでジタバタしても無駄な抵抗やから、敢えて抵抗せぇへんかった。こうゆう輩はしたいようにさせとくんがベストや。
「はふはふ。嫌なら抵抗してもいいんだぜ」
するかボケぇ!
ウチの身体を弄る男の手つきがまたやらしい事。乱暴にショーツを引き下ろし、右パイをベロベロ舐めながら股間をまさぐるやが、鼻息の荒さがまたキモイ事ったらないで。兄貴分とは別の意味でキモイわこいつ。
片手で陰唇を分け開き、乱暴にまさぐり、刺激されてくちゅくちゅと愛液が漏れ出して来てまう。
「満更でもないみてぇだな?ええ?」
ねっとりと汁塗れの手を、ウチの鼻先に突きつけて下卑た笑いをあげる弟分が、ズボンを下ろしてギンギンにそそり立った一物をウチのあそこに宛てごうた。
バックから意に反して体内に侵入する怒張を受け入れてまう。
耳元でうるさい喘ぎと鼻息が煩わしいわ。
くう~。なんかくやしいわ。
そう思っとると兄貴分がエストに銃を突きつけたままリビングに戻ってきよった。
エストは濡れた裸のままやった。女のウチでも惚れてまいそうな均整のとれた身体つきや。なんかこっちでも悔しいわ。
「おお、兄貴っ!そっちの女とも遊ばせてくれよ」
「後にしろ。今はお嬢の確保が優先だ。遊んでばかりいないでこいつも縛れ」
「へい」
ウチから離れるとおっ立てたままエストも拘束してやらしい目でその身体に食い入る様に見つめとった。
「娘をどこへやった?」
さっきと口調一緒やし。
「ここに来る途中、酒場の外に置いてあった樽の中に隠しました」
平気で嘘をつくエスト。
兄貴分は後ろからエストを蹴り飛ばし転倒させた。受身も取れずに顔から突っ伏したエストは、額をぶつけたんか流血しとった。
「おい。可愛がってやれ」
「さすが兄貴。話が分かるぜ」
エストに飛びつく弟分の股間はギンギンで、よっぽどエストがタイプなんやろうな。
「いやああああああ!」
その流れを察したのかエストは顔を紅潮させ、耳まで真っ赤にさせて叫んだ。
「いや!止めて下さい!わたくし初めてなので、好きな男性とじゃないと!ダメです!」
いきなりの混乱ぶりにウチはちょっと引いてもうた。兄貴分は相変わらず無表情やったが、弟分は大喜びや。
「うほ~♪初ものとは、こいつはラッキーだぜ!」
「拷問でも口を割りそうにないとは思っていたが、丁度手間が省けたな。本当の事を言えば楽に殺してやるぞ」
「ほ、本当は隣町の奴隷市場に売ってしまいましたわ。言ったから止めて下さい!お願いします」
あら?なんかおかしな感じやな。
「兄貴!」
「ああ」
兄貴分の許可が出ると弟分はいきり立った怒張をエストの膣に押し込んだ。
「いぎゃあああああああ」
悲鳴を上げたのは弟分やった。
ロボットみたいな兄貴分も、さすがに動揺したのか動きが強張っとる。弟分が慌てて引き抜いた一物は縦半分に割れとった。
「うぎゃあ!俺のチ○ポがー!!・・・え?」
飛び起きたエストが、慌てふためく男の首を凪いだ途端、首から鮮血が噴出した。てか、あんたも手ぇ縛られとったやんか。
咄嗟の事に兄貴分の対応が遅れよった隙に、エストは凄まじい速さで動いて間をつめた。そうなると拳銃の優位性は崩れたも同然や。銃口を向けて発砲するが近過ぎて当たりはせん。拳銃を握った手をエストの指が這うと、手首から血が噴出した。
傍から見たら魔法みたいな光景や。
取り落とした拳銃をエストは蹴り上げて、キャッチした動きで銃口をポイントし引き金を絞ると、男の足と胸に命中した。
がっくりと床に倒れ込んだ男の頭に止めとばかりに2発打ち込みよった。濡れた髪を振りつつくるりと反転し、そのまま弟分の頭を2発打ち抜いた。
男達は完全に沈黙した。
「うっそ・・・」
縛られたままのウチは、つい呆気にとられてもうた。
「部屋を汚してしまいました。非常事態の為、どうか御容赦下さいませ」
鉄火場が終わるのを確認してから開口一番ウチに侘びをいれた。
「それはええねんけど、拘束解いてんか?」
「申し訳ありません。すぐに」
エストが足のタイラップを切る時に、何故か剃刀の刃を持っとった。血ぃ噴き出したんはこれやったんか。・・・・ん?
「何でそいつのちんこ裂けてんねん?」
するとエストは自分の膣に指を入れて何かを摘み出して見せてくれた。
それは下着の上に置いとった妙なモンやった。これってこうゆう使い方するもんやったんか。
「わたくしの演技力も大したモノでしたでしょう?」
「ふぅ~。まぁなんも知らんかったら思いっきりブチ込もうとするやろな。な~んか違和感感じとったんや~。処女やったら裸も恥ずかしがるモンやで」
「後学の為、覚えておきます」
事が収まった安心感か、どっと疲れてもうたわ。
「とりあえずは、安心やな。ゆっくりできるで」
「いいえ。まだ油断はできません。直ぐに移動いたしましょう」
ウチの安堵の声をエストは一蹴した。
「は?なんでやのん?追っ手は始末したやんか」
「暫く連絡無ければ次の追っ手が来るでしょう。今度は完全武装した主力部隊が来るでしょう。準備してください」
服に袖を通しながら、緊張した声で言ってきた。
仕方ないけどここは素直に言うこと聞いといた方が良さそうやな。ウチも破られた服を脱いで、軽くシャワーを浴びて着替えを済ませた。
出発の準備が整ってキャリアケースにお目当ての娘を詰め込み直して、だいぶ狭いねんけどお気に入りのMINIクーパーを発車させた。
なんかウチも覚悟決めんといけんような気分やな。
「そう云えばあんた。武器ぃ色々隠してそうやな?さっきもそうやったし」
「銃器も持っていますが、そっちは殆どフェイクです。私の武器は暗器術です」
「なんやそれ?」
ウチの乱暴な運転でも殆ど動じないエストに関心してまう。バランス感覚がええんか、こういう運転に慣れとるんかは分からんけど、口調も表情も変わらんかった。大概、助手席に乗せたんは5分で酔うてまうのに・・・・。
「隠匿武器武術です。発祥は古来中国の間者からだそうですが、私の場合は現代版にアレンジされている上に色々混ざっていますから、厳密には暗器術でもないんです。簡単にいうと衣服や身体に様々な武器を隠し持ち、周囲にあるものを最大限利用して相手を倒すのです」
だいぶ身体揺らさしとんやけど、頭はしっかり固定されたように前を見とる。
まぁ話しフッといてなんやけど、ウチもあんま話聞いてへんけど。
「そんなんで、銃持った奴らやり過ごせるんか?」
「どうでしょうね?」
自信ないんかい!?
ぷるるるるるる~。ぷるるるるるる~。
エストの携帯電話が鳴った。
「#★б*・・・はい。・・・はい・・・それは大丈夫です。・・・はい。了解いたしました」
ピっと電話を切ってからふ~と溜息を付いた。
「ボスからか?」
「そうです」
携帯電話をしまいつつ、短く返事をするエスト。表情は少し冴えない。ツッコむべき『#★б*』の意味も敢えてスルーすることにした。
「なんやて?」
「組織のネストに行ってください。との事です」
なんやおっきい話になってきよるで。ボスのネストはウチも行った事あらひんから、エストに案内してもらわなあかん。
と、云うか、エストも知っとるんかどうかは怪しいな。
「分かったわぁ。案内頼むでぇ」
「承知しました。では、北東に向かって下さい」
「あいよっと」
エストの指示に応えながらアクセルを全開に踏みこんだ。

「やっぱり来よったでっ!」
一町越えた頃、バックミラーに映るBMWが2台猛追してきとるのを認めると、するりとエストが窓から身を乗り出した。
どこから出したんか、円筒状のハンドグレネードのピンを抜くと、モウモウと白い煙が噴出し始めた。
後ろに迫るBMWは煙を避けつつ追走するが、距離は縮まらない。業を煮やしたのか、助手席からピストルの発砲音が聞こえるけど、そんな狙いの定まらん弾には当たりはせんて。
突然BMWの前の道が爆発した。
エストがパイナップル手榴弾を使ったのだ。
炸裂した衝撃で、金属片と道の石をエンジンに叩き込まれたBMWは堪らず急制動でスピンして沈黙した。
後続の車がBMWを何とか避わして追いかけてくる。サンルーフから男が半身を出し対戦車ロケットを構えよった。
「ヤバイで!RPGやっ!」
「対応します!」
ウチとエストの声はほぼ同時やった。左にハンドルを切るのと、後ろが轟音と閃光が弾けるのが同時やった。
白煙の尾を引き、打ち出されたロケット砲は、道の脇に自生する木を爆散させた。
運転手も目が見えなくなったのか、急ブレーキをかけて車を急停車させた。ウチはコースに戻りつつ一息吐いた。
これでしばらくは時間も稼げるっちゅうわけや。今の内に距離とっとかんと後が面倒ややから、とっととトンズラさしてもらお。

追跡を気にしながらも辿りついたとこは木の伐採場兼チップ工場やった。
まさか、ここがネストとは思いもよらんかったわ。
作業員らしき男達が出てきて車に近寄ってくると、エストは車を降りて男達と短く言葉を交わしてからウチに合図を送った。後部シートのキャリアケースを引っ張り出してエストに着いて行く。
なんか、陰気な空気ひ血の匂いが漂っとるのがウチには気に入らんかった。
案内されたのは工場の中の小さな一室で、そこには物凄い数の拷問道具が取り揃えられとって、今まさに拷問されとるもんが中央の椅子に縛りつけられとった。その様子をカメラが逐一記録しとる。
スーツ姿に無精髭の男がこちらに気付いてウチ等に近寄ってくると、エストは畏まって深々と頭を下げた。
このおっちゃんがボスと思って間違いないやろなぁ。ま、ウチやエストの立ち位置やったらみんな上のポストなんやろな。
「おおっエスト、よく無事で戻った」
「勿体無いお言葉、痛みいります」
「そっちはアサミか。初見でこんな事態に巻き込んでしまってすまないな」
「まぁ、しゃーないわ。せやけど、アレはなんや?」
ウチは椅子に縛り付けられとる女を指差してきいた。
「見せしめだよ、奴のワイフだそうだ」
奴?抗争相手のボス?その妻っちゅう事か?・・・ん?ちゅー事はウチらの運んだ子の母親に当たるんか?
部屋の中に入って観て見ると、女の身体には無数の生傷、切創からは絶えず流血し、打撲による内出血はドズ黒く腫れて膨れ上がり、火傷は皮膚が溶けて捲れとる、まさに傷のオンパレードやった。右足は腿から切り離され、左足も大きく腫れ上がりカボチャの様になっとって、膝から反対方向に向いとる。
突き出された舌はクリトリスとテグスで引っ張られ、豊満な乳房も左側だけ切除されて、傷だらけの右乳首にぶら下がっとる。 ぽっかり開いた口には頬を貫通する短剣が見え隠れし、全ての歯が抜き取られて床に散らばっている。
傷だらけの腹は椅子の下から斜めに差し込まれた棒の形に押し上げられて膨くらんどった。他にも何か詰め込まれとるような膨らみも見て取れる。
傷の状態を診る限り、あちこち骨折や捻挫もしとるし内臓にもダメージがあるようやった。
女は虫の息や。もう死にかけなんか死んどるんかはもう分からん位にズタボロや。
ボスの命令で部下が女を椅子から拘束を解くと、ドチャッと前のめりに床に突っ伏して倒れた。髪の毛を掴み上げられてカメラに顔を向けさせる。両目の眼球は抉り取られ、閉じた瞼は凹んで血の涙を流していた。
薄く開いた唇からは苦悶の声か、助けを請う言葉かは聞き取れんが、何かを囁いているようやった。
キャリアケースから出された女の子が、その凄惨な姿を見て狂った様な奇声を発した。無理も無いわな・・・。
「次はお前の番だ」
部下がそう口にして女の子の細腕を引っ張ってカメラの前に立たせた。
「ピッ! ボス、来ました」
ボスのポケットで無線機がそう喋った。それをすぐさま取り出してPITTボタンを押した。
「数は?」
「3!裸の女で武装していません」
「接近させずに射殺しろ」
「了解!」
そんなやり取りが終わった後、上階でドスンと重たい爆発音がした。
目の前では今まさに少女の拷問ショーが始まりつつあった。さすがに気分が悪くなるんで席を外さしてもらう事にした。
「処分はウチの仕事やろ?それまで休ませてぇーな」
「ん?ああ、ご苦労だった。今回は死体を消す必要はないから、ゆっくり休むといい」
どういゆうこっちゃ?・・・まぁええ、今回はエストの協力で仕事は終わりみたいやし、休ましてもらお。
よう考えたらクタクタやったな。少女の悲鳴を背に部屋を出る。
部下に案内された部屋は建物の3階、屋上真下の部屋でパイプベッドだけがある簡素な部屋やった。
部屋にあるただ一つある窓のカーテンを開けて外を覗うと、工場の敷地にペンキをブチ撒けたようなもんが見えた。
なんや?あれ?思て握り拳を利き目に当てて、微かな隙間からそれを観察する。こうするとちょっとだけ視力上がるねんで?
それは、血のりやった。近くに女の下半身だけが転がっとるから間違いない筈や。さっきの無線で言うとったんはこれか?
しかし、どんなん銃で撃ったらあんなん吹き飛ぶねん。
ん?奥の茂みから人影が出てきた様に見えたけど、今のは気のせいか?じっくりそこを観察してると、高く積みあがった木材チップの向こうから女の子が飛び出してコンベアの陰に隠れた。
そう言えば3人やったけ?残りは二人おるっちゅうこっちゃ。
チラチラこちらを覗う動きを見せる。ウチからは丸見えやで。
意を決したのかこちらに向かって走って来た。刹那、その子の体は仰向けに宙を舞って頭を失った身体は地面に落ちた。ビクビクと痙攣し股に水溜りを広げた。粉々になったんか、頭の残骸なんかどこにもない。あるのは地面に飛び散った血交じりの脳漿だけや。
あんなん刺客に送り込んでどうにかなると思うてたんかな?
こうゆう事には素人のウチですら、いまのは訓練されてない女の子にしか見えんかった。
まさか、ただの逃亡奴隷やったんじゃないやろな?
ドンっ!
不意に残った死体の腹が爆発した。
なんちゅうこっちゃ。奴ら子宮か腸内に爆弾詰め込んで来とったんか。エグイ事を・・・。
あのタイミングやから時限式かリモート式かのどっちかかいな。
時限式やったら残ったもう一人も木っ端微塵やな。
寝る前にグロいもん見てもうたな・・・ウチはカーテンを閉めてベッドに横んなった。
幸い疲れとったんか泥の様に眠りにつけた。

・・・
・・

う・・・ん?
ふぁ~あ。どん位寝とったんやろな。
もそもそ起き出して薄暗い部屋を見渡した。
傷だらけのエストが壁に凭れ掛かって座っとっる。傍らには全裸の少女が、首を掻っ切られて血溜まりの中倒れとる。
「え?何や、コレ~~~!?」
「お目覚めですか。危ない所でしたね」
「もしかしてウチ、殺られそうになっとったんか?」
「左様で、間一髪でした」
ゾッとする言葉を微笑み混じりに言ってのけるえすと。
「この子は訓練された奴隷兵士でしたので、かなり苦戦しました。ですから、爆弾も容れていませんでした。こちらが本命だった様ですね」
「そうかぁ、あんたの傷は大丈夫なんか?診してみ」
「あ、平気です。いつもの事なんで」
笑顔で手を振るが自分で立とうとせんとこが傷の深さを物語たっとった。
左足の脹脛に大きな切創。出血も酷いなぁ。ウチはシーツを引き裂いて簡易の包帯にして巻きつけた。きつく絞めんとこがミソや。圧迫すると出血はせんが、傷口が塞がらんし、下手すると壊死してまう。本来この位の傷は縫わな治らんのんやけど、今はしゃーないわ。
他に傷は見当たらんから、エストをベッドまで運んでから横にさせた。
「わたくしは大丈夫ですから・・・ボスに報告しに行かなければいけませんし」
「ええて、ウチが代わりにゆっとくわ。あんたは休んどきぃ」
「あ・・・はぃ・・・申し訳ありません」
シュンとなるエスト。なんかかわええわ~。
「それと、助けてくれて、ありがとなぁ~♪」
去り際にそう言ってやると、エストの顔が恥ずかしそうに赤くなった。ますますカワエエ~な~も~♪

「お?起きたのか、アサミ」
「あ~、襲撃にも気付かん位おもくそ寝さしてもろたわ。エストに助けられとったわ」
「そのエストは?」
「重症負わされて動けんから、応急処置だけして仮眠室に置いて来たで」
「ああ、それはご苦労だったな」
「ウチが助けられてん、それは当然やで」
ウチはVサインで陽気に返したら、ボスは頬を吊り上げて微笑んだ。
「さ、最後の仕上げに移ろう」
部下に合図を送ると、ズタボロの女と女の子を運び出していく。
ウチが最後に見た女の子は変わり果てた姿になっとった。
四肢は切断され、胴体には痣と擦傷、切傷、火傷、打撲、骨折と母親同然の有様。女の子の部分からは膣と子宮が捲れ返って体外に露出し、竹串でクリトリスごと刺し貫かれとった。頭頂部の頭蓋骨は取り払われて灰色の脳が露出されて何本か待針が刺さっていた。それでも生かしておく匙加減が凄いわ。
部屋にぶら下がった主なき手足も倍以上に腫れ上がりポタポタと血滴を落としている。それも回収されて運び出された。
年端もいかない少女に、よくここまでの仕打ちが出来るもんやと感心するわ。
ウチも死体ならどんなことでもするけど、生きた人間にはちょっとノーサンキューやで。

運ばれた先はコンベアの上やった。最初に切り離された手足、次に母親を置いてその上に少女を乗せた。仮眠室の少女も運ばれて来てコンベアに置かれる。
エンジンのかかる音でコンベアは動き、親子は滑る様に機械に吸い込まれていった。
バリバリバリとチッパーは唸りを上げ、排出口からボトボトっと細切れになった血混じりの肉や骨が排出され、透明なゴミ袋の中に溜まっていった。袋の中身は誰が誰とか判別できんごちゃ混ぜや。
なんと哀れな最後なんや・・・。人の形すらも残らんと死んでもうた・・・。
常人なら吐き気を催すショッキングな光景やで。
「貴様と組織組員その親類縁者全員こうなりたくなければ、組織を解散し、我が組へ速やかに下れ。でなければ、3日と経たない内に全員抹殺する」
ボスがカメラに向かってそう言い放って映像を切った。

後日、組織の抗争はあっけない幕切れで収集した。
贈りつけられたあの映像を観た組員は、ボスを殺し、その首を手土産にウチらの組織に吸収される事になった。
まぁ、細かい篩いはあったと思うが、ウチは感知せんことにしてる。
いつも通りの生活が戻ってきたんは喜ばしい事や。
変わった事と言えば、母国宛ら仕事が減った事くらいやね。
これがウチの日常や。
とにもかくにも、みんな仲よぅせんとあかんよ♪

Cross world. / 始末屋さん 了
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お忙しい中での返信に感謝

始末屋さん拝見しました
とても好きな作品です。
個人的に関西弁を操るアサミが性交による興奮とは別の目で自分を見ているあたりとか
エストのギャップなんかが好きですね

拷問も容赦ない終末に涎が出ます
出来れば実況も見たかったですw

またお願いします!

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