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イリュージョン (未年編)

 ここは魔術師の館。マジックショーを披露する娯楽施設『魔界館』。
毎年行われるイベント企画で、どのマジシャンも新年を向かえ、未年に因んだネタを披露している。
この施設では飲食も出来るので、ショーを見ながらお酒を飲むお客さんが多い。勿論、成人(得に店側の認めた富裕層)のみの入店に限られる。 未成年者も店側が入念な審査をパスすれば、入店だけは可能である。
毎年多くの会員が訪れ、新年に一度の一大イベントを満喫するのだった。
中でも人気なのがイリュージョンを専門にしているシニガミ導師のマジックの人気が高い。導師も若干疲れ気味なのだが、来館客には関係のない話ではある。

 客席はショー開演を今や遅しと心待ちに賑わっています。
円形ステージに近い客席の前方にあるVIP席は小さなソファーで囲ったボックス席で、モニターの据えられたガラステーブルには、高価なお酒類が並び、クリクリにパーマの掛かった頭には、くりっと曲がった小さな角と獣耳一体のカチューシャを付け、胸と腰だけにはカシミアのフワフワ衣装を身に纏った半裸姿のラウンジガールがお客を持て成す特等席である。
ラウンジガールのコスチュームも毎年恒例で、羊をモチーフにしてはいても、多かれ少なかれ差異はある。
着ている女性によってまちまちではあるものの、いずれも着用者特有の魅力を引き出す様にデザインされている。
稀に、女性客用に10歳前後の少年スタッフも用意されている。まるで少女と見惑う容姿の可憐な女装をされている。肉体整形なのか、胸も豊胸され、男性器以外は女の子であった。
用途としては玩具以外の何者でもないのだが…。
退屈凌ぎにマダムが、小羊女装コスの少年の包茎チンコを苛めて遊んでお楽しみを満喫するのだ。
傍らでは、連れの幼女達が胡乱な眼差しでその様を静かに眺めていた。 幼女は言うまでもなく、マダムの所有奴隷である。
全裸の幼い女の子には、無数の鞭痕と内出血が柔肌を染め、また別の幼女には左半身を火傷痕で皮膚が波打つ様に隆起し、変色していて痛々しい。 また別の幼女は両手足を短く切り揃えられ、四足動物の様な扱いをされていた。

既に開演時間は過ぎている。
どちらかと言えば導師は時間にルーズな方だった。
ステージに半裸の快活そうな少女が進み出て客席によく通る声で声高らかに声を上げた。
「今回は導師の固有ステージはありません。ですが、当館内全体が今回のステージとなります。いずれこちらの客席にも訪れ、数々の奇跡を振りまく事でしょう」
客席からはどよめきがおこる。例年通りであれば、導師の特設ステージ観覧席には莫大な大金で予約がされるのであるが、今回に限っては事前予約の受け付けは無かったのだ。
そうでなくとも、個室観覧のライブ映像も予定されていない。固有ステージが無いのが理由だった。
今のアナウンスで多くの観覧客にも合点がいった事であろう。
客席からはどよめきが周囲を満たし、合点がいった者、予想外の事実に困惑する者、状況に慌てる素振りもないままマイペースにスタッフを弄って楽しむ者・・・反応は多種多様である。
「今回こちらのステージでは、新年のお祝いに『活き造り』を御振る舞い致します。一流の食材と一流の板前による一流の料理をご堪能ください」
活発な声を合図にステージ袖から機材を運び込む羊コスの女性スタッフ達。
ストレッチャーの様な台座の下に様々な機器が搭載された『解体台』だ。
続いてそれに伴う道具類がずらりと取り揃えられる。
「準備完了です。さて、食材の紹介です。仔羊ちゃんカモーン!」
袖から姿を現したのはデフォルメされた羊衣装に身を包んだ少女だった。MC役の少女と遜色無い、顔も体型も整ったかわいい系の容姿だ。若干ぽわっとした大人しそうな雰囲気を醸し出している。
少女は短いふんわりスカートの裾を摘まんで伏し目で腰を落とす仕草で、上品なお辞儀をした。客席から拍手喝采を受ける。
やはり、清楚なかわいらしさがある。
後ろでは同じ様に最低限の羊の衣装に身を包んだ女性作業スタッフが準備を始めている。他と違うのは、コスチュームは黒一色であるため、お腹や太腿といった露出した白い肌がよく映え、また違った役割である事を如実に物語っていた。
少女はストリップショーでもするように、1枚ずつコスチュームを脱ぎ捨てていくと、たちまち全裸となり、ハッキリとした無毛の恥丘と弾力のある若干小ぶりな乳房、ピンク色の乳首が衆目に晒された。
ストレッチャー型の解体台が横に運ばれて来ると、少女は自らその上に横になる。
例によって客席にはモニターがあり、分割された画面に様々なアングルから視聴でき、視聴者次第でリモコンを使って画面を寄ったり引いたりも可能である。個室視聴の場合、カメラのチャンネルを切り替えさえすれば、館内の各催しを覗き見する事も可能だ。
画面の中では少女は頬を赤らめて薄く微笑み、期待の表情を浮かべている。
 黒羊たちは各々に作業に動き出す。カメラアングルを遮らない様に一切の無駄のない動きだ。
先ずは少女が解体中に暴れださない様にと、手足と首をベルトで固定された。これから調理される少女にそんな抵抗の兆しなど感じさせないが、万一の用心の為だろう。
「あっ!」
スポットマイクが仕掛けてあるのか、モニターのスピーカーから少女の喘ぎが聴こえた。
少女は鳩尾から下腹までを一気に切り裂かれて、線上を珠の血が涌き出していく。
間髪入れずに両側から傷口を開き、吹き出す血潮にも怯まずに腹膜を更に切り開かれ、内蔵を晒け出された。
「ぅう・・・んっ!」
少女は熱い吐息で喘ぎ、剥き出しの股間を潤ませていた。
そんな状態にも拘わらず、黒羊たちはテキパキと内蔵を切り離し、取り出していく。
少女が堪らず吐血して胃袋を取りだした間に、内蔵は肺と心臓を残して空っぽになってしまった。リンパ線と大きな血管も細かく除去されている。
少女の首は止血帯によって締め上げられ、血液循環装置を動脈に接続されている。これで少女は発声出来ない状態になった。
胸の間にもY字に切れ目を入れられ、肋骨の鎧が露になり、工具のカッターでバチンバチンと切断されて、蓋を外す様に取り除かれた。
解体台に流れ出した血液は、台に無数に空いた孔と吸出し菅から吸収回収され、解体台下に設置された循環器によって濾過された上、適度な酸素濃度をヘモグロビンに供給して少女の首の動脈に戻す仕組みだった。
同時に横隔膜と肺が切り離され、その奥で力強く鼓動を刻む心臓が顔を出す。
少女の全体を映し出す映像は普段の生活では絶対に目の当たりにしない医学的にも貴重な画だ。こんな状態でも少女は惑うことなく生きたまま意識を保っているのだ。
人によっては嘔吐を催すだろうが、少女は自分の取り返しのつかない苛烈な姿なのに、血の気のある顔には恍惚の表情を浮かべて、自分の体から脈打つ心臓が取り出される様を視ていた。既に手足には力は入らないだろうが、神経伝達によって微かには動かせる様子だった。少女の頭には酸素は供給されているが、身体の細胞には血が通ってないどころか、血抜き処理をされているからだ。
ここで愈々少女の首が切断され、胴体から切り離された。
少女の身体は逆さまに吊り下げられ、精肉店の肉塊の様だ。自らの返り血を浴びた生首は綺麗に拭き取られ、髪の毛を整えられた後、解体台の上に立てれると、ニッコリと観覧客に微笑んだ。
客席からは感嘆の拍手がおこる。
首だけのまま延命措置をとられた少女には近い未来に「逃れられない確実な死」が待ち受けている・・・。それどころか、自分の肉体が調理される様を見せつけられ、観客達に振る舞われ、食される光景を目に焼き付けて死ぬ事となる運命だが、その残酷さに悲壮感すら感じさせない笑顔は、少女にとってどんな感情が支配しているのか、もう問いかけても返答する術すら少女の首には最早無く・・・ただ満面の笑顔で応えるだけだった。
削ぎ取られ、切り身に処理されていく肉体は、焼かれ蒸され又は炒められ、油で揚げられたりと様々な料理へと姿を変えて、食欲をそそる香ばしい匂いで観客たちの食欲を刺激していった。

 鋼鉄製の重厚な張形が、金属の枠に全身を拘束された少女の膣内を抉り擦りあげ、女性器を蹂躙する。
一定のリズムで挿入を繰り返す張形には短い棘が突き出し、その表面はおろし板の様に細かく尖り鱗の様に逆立ち粘膜を削る。
身動ぎ叶わぬ少女は激痛の渦に体内をかき回され、人が発する声とは思えぬ絶叫を吐き出していた。
長くしなやかな髪を振り乱し、金枠に固定された部位をも傷つけ流血するのも構わず可能な限りで暴れ、膣内を苛む苦痛から逃れようと必死の抵抗を続け、血と粘膜を股下に散らしている様を、観客達は薄ら笑いで眺める者、歓声をあげて喜ぶ者と反応は区々で楽しんでいた。
張形の動作機器を操作していた羊コスのスタッフが用意されたキャンドルに点火した。それを金枠の上部に固定し、角度をつけると溶け出した蝋が少女の背中に落ちて白い肌に散る。途端に上がる悲鳴と激しく暴れる少女。次々に垂れ落ちる熱蝋が少女の背中を赤く彩り、肌を焼き、少女に更なる苦痛を与えるのだ。
それだけではない。先のスタッフが少女の固定された手足を狙って乗馬鞭を振るい、擦過傷を刻み込む。
とんでもないダメージによって拷問され、観覧者達の侮蔑と剥き出しの欲望の眼差しに、少女はなす術も無く蹂躙されるだけだ。
 そこに一人の男が歩み寄って来た。上等なスーツに身を包み、清潔な出で立ちの長身の男だったが、不思議と顔を見ても印象に残らない人物であった。周囲の観客は男の様子に眉をひそめていると、唐突に男は指をパチンと鳴らした。
その指音に注目が集まった中、自分の役割りを果たしている羊コススタッフだけはそれに気付いた。
今自分が拷問している少女の頭の上3センチ上に、天使の輪の様な光の環が出現したのだ。理解を超えた現象に思考が停止し、動きを止めていると、光の環は少女の頭から下にゆっくりと降下し始める。
視線を戻した観客達もその現象を認識し、スタッフと同じく黙して見いってしまう。
ゆっくりと降りてくる光の環は少女の周囲を包む様に広がり、肌に沿って少女の身体を這い、頭から腰、足までをゆっくりと移動して、指先を過ぎると光の環は小さく萎んで消えてしまった。その間は一瞬にも1時間にも感じた。
泣き叫んでいた少女は静まり返って大人しくなっていて、不思議な事に凶悪な張形マシンも蝋燭も動きを停止してたのだ。
項垂れた少女の口元がつり上がり微笑んだ様に見えたと思ったら、少女の頭の先から円形に切った紙がするんと落ちてた。
それが一体『何か』を認識する前に次々を少女から溢れ出し宙を舞い落ちる。次第に紙束を倒したように薄っぺらいソレが床に墜ち辺りに散らばると、拘束されていた少女が喪失し、後には金枠の拘束具だけが残った。
それらの一部始終を目撃した全員は目を丸くし驚愕した。
足元に舞い落ちて来た薄っぺらい紙を拾い上げてみた客は更に驚いた。
例えるならそれは、CTスキャンされた映像を印刷した紙の様だった。だが通常と違うのは、 余白が全く無い実物大である事と、その薄さであるにも関わらず暖かいという事だ。
 ここに来てやっと認識したのだ。
その薄いスキャン画像全部があの少女を形作っていた全てであったのだと。
こんな奇跡みたいな現象をおこせるのは死神導師以外に居ない。観客達はそう思い至り、男の顔を改めて注目した。だが、なんの事はない。特に目立った特徴の無い普通の男だった。
男は踵を返してその場に背を向けて去っていった。
「ぎゃあっ!!」
男を見つめる観客達の背後から突然の悲鳴があがり、声に振り返ると羊コスのスタッフが金枠に四肢を拘束された上、凶悪な鋼鉄棘ディルドーで膣内を引き裂かれている。首板から頭を突き出した上部には先程まで無かったはずのギロチン式断頭台へと様変わりしていた。重厚な刃を吊った湿ったロープには自ら設置した蝋燭に炙られ、溶けた熱蝋も自分の背中に垂らされて苦痛を助長させていた。しかも今回は時間制限付きである。
バラバラに散らばった輪切りの上で、羊コスが悶絶し悲鳴を叫び、拷問を観覧したい客達は被害者が入れ替わっただけで、客の欲望を満たす部分に変わりは無い。再び観客達は熱狂し拷問を楽しみ愉悦に浸るのだった。

「あ、ああん・・・んっんぅ・・・♪」
来客の男性がデフォルメ羊コスチュームを纏った前髪パッツンの眼鏡少女との性交を楽しんでいた。少女の無垢な膣を荒々しく挿入を繰り返し、少女の固くて吸い付く様な軟らかな粘膜を余すこと無く堪能する男性。腰を突き出す度に少女の秘部からはネバつく愛液と共に水っぽい厭らしい汁も散らす。
少女も男性の熱い体温を感受し、涎を垂れ、熱い吐息とかわいらしい喘ぎ声を発する。
「ぁんっ!ぃ・・・っっくぅっ!・・・あっ!!・・・ひ・・・ぃぅう・・・くぅんん♪」
パッツン眼鏡少女は背中を仰け反らせると、大きく痙攣してからくたりと男性にもたれ掛かると、繋がったまま男性に潤んだ瞳で舌を突き出すと情熱的なキスを交わし、男性の射精を子宮口に受け止めた。
「あっ、いいっ♪熱いよぉ・・・お客様のせーし熱くてぇ・・・中に、いっぱい出てるぅ♪気持ちっイイっ!イクっまたっイクぅ~・・・ぅんんっ!・・・ぁふぅ・・・」
男性客は少女の小柄な身体をぎゅっと抱き締め、子宮めがけて欲望を吐き出し、少女もそれに応える様に男性の腰に回した脚で挟み込み更に奥に導く様にホールドしている。
「あはぁ♪お客様の精子で受精したいですぅ♪素敵なお客様の精子で妊娠したら女の子を生んでその子と一緒に犯されたいです♪いいですか?」
「ああ、死ぬまで犯し尽くして、娘と一緒に燃えるゴミの日に捨ててやるよ」
「あはっ、嬉しいです♪」
そしてまた熱い口づけを交わし貪り合う。
「御主人様とお呼びしても良いですか?」
「構わんが、お前の事はメス奴隷と呼ぶぞ?」
「光栄です。では、今から私は御主人様のメス奴隷です♪」
「すぐに飽きられない様に頑張るんだぞ」
「はい!頑張って新しいメスを妊娠します!」
「受胎しなかったり、妊娠してオスだったらその時点で殺処分だからな」
「寛大な御主人様で良かったですぅ♪」
依然繋がったままの状態で少女は男性に抱きつく。
「後で御主人様の所有物である証しが欲しいのですが・・・」
「ふむ・・・どういったものがいいんだ?」
「クリトリスにピアスでもいいですし、焼き印や入れ墨などもお薦めです♪」
いずれも取り返しがつきそうにない提案を嬉しそうに語る少女。
「あっ♪仔メスが生めれば充分なので手足の切断などもイイと思います。棄てる時も少しの手間で済みますし♪」
自分の行く末を意図も簡単に他人へ委譲してしまえる少女はどこか狂っていると言っていいだろう。
「なんだって構わないが、とりあえずクリピアスでもしておくか」
対して男性は少女の申し出に、淡白な返答で決めてしまった。
「んふっ♪大好きです!できれば乳首にも孔を空けてくれると嬉しいです・・・あっ!」
男性のピストン運動が再開され、愛を囁きキスを求める少女。
「御主人様の・・・逞しくてとってもステキです♪子宮口まで開いて・・・ぅん!直接子宮に精子が流れ込んで・・・卵巣が破裂するほど御主人様の精子でいっぱいにして下さい!・・・ぁひん!」
再びの射精を子宮へ直に受け、腰を激しく振るパッツン少女は、激しい絶頂に達して身体を跳ねさせ、頭が真っ白になる程のオーガズムに涎を垂らして失神していた。

とある男がニヤニヤと下卑た嘲笑でその行為を眺めている。
拷問ブースの端っこでは男の連れである少女奴隷に羊コスのコンパニオンの指を切断させていた。
主人に命令されているのだろう奴隷少女は怯え、涙を潤ませながら震える手つきで鋸を引き、クールビューティーな大人の魅力を醸すコンパニオンの左手親指を引き切っていた。
テーブルに両手を釘で打ち据え固定された羊コス少女は痛みに顔をしかめこそすれ、喚き取り乱す事無く、拙い切断作業に堪え忍んでいる。
ただ指を切られているだけではない。
自分の指を切断している相手である奴隷少女に対して、優しい口調でアドバイスまでしているのだ。
とんでもない忍耐力だった。
泣く泣く作業を終えた奴隷少女は被害者である羊に促されるまま切断した指を摘まみ挙げ、傍観している客に披露すると、歓声があがり、「よくやった」だの「がんばったな」などと称賛の声が疎らにあがった。
「お次の方、どうぞ~」
テーブルに掌を打ち付けられたまま、次の加害者を募る。
別の観客の中から奴隷少女が歩み出た。少女は自ら志願してその催しに参加しようというのだ。一応主人に許可をとっている様子で、その主人も快諾した様子である。
「さぁ、どうぞ。そちらの道具の中から好きな物を使ってください」
テーブルの脇には数限りなく取り揃えられた道具が陳列されている。
奴隷少女は残忍な笑みを顔に浮かべ、肉厚の鉈を手に取った。奴隷の飼い主も興味深げに静観した。
ダン!
少女が振り上げた鉈は、薬指と中指、人差し指の半分を切り飛ばした。
拍手と歓声が観客からあがったその時だった。
少女が主人に向かって手に持った鉈を振り上げた。その両眼には明確な殺意と敵意、そして憎悪を湛え、ギラギラと光を放った。
「ぶっ殺すっ!!!」
逸早く羊コスの少女が察して制止に動くもテーブルに掌を打ち据えられていた為に間に合わない。飼い主である客も咄嗟の事に対応が遅れ、迫る鉈が頭をカチ割るのは必至であった。
絶好のチャンスに少女の頬が緩み、勝利を叫んだ。
「母さんと妹達の仇!死んで思い知れ!!」
禍々しい殺意に満ちた憎しみにその場の一同は戦慄した。
「・・・」
次の瞬間を誰もが予想した結末にはならなかった。
防御姿勢のまま飼い主が硬直していたが、静寂の中5秒も経った時に何も起こらないのを不審に思い。状況確認に防御姿勢を解くと、観客達は呆然としていた。
この場で反旗を翻した奴隷少女の手には鉈は無く、少女自身も時が止まった様に悪意に満ちた表情で停止していた。
何故か鉈は拷問を受けていた羊コスの頭に深く食い込んで白目を剥いていた。
一瞬の内に何が起こったのかその場に居合わせた全員が理解できなかった。
周囲の観客・スタッフが懸念の表情を浮かべる中、近くにある大理石の柱に寄りかかって観覧していたスーツ姿の男だけはどこか余裕の表情を浮かべ、周囲の狼狽した空気に微笑んでいた。
事の顛末を見ていたスタッフが陣頭指揮を執り、事態の収拾に行動を開始した。
黒羊達の応援も駆けつけ、静止した奴隷少女を床に組み倒し、縛り上げるが、依然静止し、勝利を勝ち取った表情のままで抵抗など微塵も無かった。
少女は用意されたキャリーケースに、関節を捻り上げられて拘束されたまま詰め込まれ、ケースの内側に備えたベルトで厳重に締め上げられ蓋を閉じられ施錠された。更に外側からも特殊なベルトで縛り施錠される始末だ。
「奴隷の躾は飼い主の責任ですが、かくも不思議な現象が起こった為に、他のご来賓様方に迷惑が掛かりませんでした。本来ならばペナルティーとなるところでしたが、今回のみ適用外の処理とさせて頂きます。以降この様な事が無き様お願いします」
スタッフ要員の黒羊は奴隷の飼い主にそう言ってキャリーケースを突き返して去って行った。
大理石の柱に寄り掛かったスーツ姿の男は既に無かった。

 羊コスの少女は突然の連絡を受けて魔界館入口へ急いでいた。
予定時刻を大幅に過ぎて招待客が今頃になって到着したからだった。
モコモコフリースに覆われ巻き角の付いたカチューシャを頭に被り、同じくモコモコとしたフリースのビキニに同じ素材のハイニーとピンヒール姿だ。
大きなおっぱいを揺らし、長い黒髪を靡かせて、早歩きですれ違う来客とホールスタッフ達を華麗に躱していく。
 会場入場口では男性客がウェルカムレディーを相手に上機嫌で接していた。否、レディーというにはあまりにも幼く、10代に満たない容姿である。
少女は男性客に歩み寄り跪いて声を掛けた。
「いらっしゃいませ。本日ご案内をさせて頂きますコンシェルジュです。宜しく御願い致します」
男性客は振り返って
「え?ああ、そうなんだ?てっきりこの子が俺の相手をしてくれるのかとおもって勘違いしちゃってたよ~はははっ」
ウェルカムレディーは来館者に針や串を手渡して自身の身を刺して貰って身を彩るのが仕事である。今回はコンシェルジュが到着するまでの時間稼ぎも仕事に含まれるため、その任を全うしたに過ぎない。 しかしながら、ウェルカムレディーの幼い身体には幾つもの装飾された針や串が刺し貫かれ、立って居るだけでも辛そうだった。耳や薄い乳房、敏感なクリトリスや乳首には複数本。舌を出したまま鼻を貫通して縦に貫かれ、更に頬を貫通させ、舌幹を通し反対の頬からその突端が飛び出していた。客達は彼女の持っているバスケットの中から選び、客の好きな部位や刺し方をされる為、体内に突端を突き込まれたままの物も多い。筋肉の多い腿や脹脛、神経の集中した手足の指先、長さは不明だが、臍から内臓に突き込まれた物もあった。身体を苛むダメージは相当なものだろうが、彼女は暴れたり、取り乱したりといった粗相をする事も無く、笑う膝で懸命に立ち続け、男性客に笑顔さえ差し向けて内股から涎を垂らしてさえいた。
男性客は終始上機嫌で、ウェルカムレディーのマゾっ気に加え、身を投げ打った献身的なサービスの成果が大きいだろう。
「それではご案内致します。私共の事前データですと、今回初めてご来館とのことですが、相違ありませんでしょうか?」
「あ~うん。そうなんだけど、先に質問いいかな?」
「はい。勿論で御座います。ご不明な点があれば何なりとお応え致します。その為のコンシェルジュなのですから」
「この子さ、喋れるように刺さってるヤツを抜いてあげたいんだけど、オッケー?」
軽い物言いの男性客の言葉にコンシェルジュは頭を振った。
「お客様がなさったものならば可能ですが、他の来館者様の行為に対しては変化を加えられません。ご了承下さい」
コンシェルジュは恭しく頭を下げた。
「あらら、残念。じゃあこの子この後どうなんの?このままじゃ死んじゃうよ?」
「状態の善悪に係らず殺処分の予定です。ご希望であれば今からその様子をご覧に入れましょうか?」
「えっ!?殺しちゃうの?今から手当てすれば助かるかもよ?」
男性客の動揺にコンシェルジュは満身創痍な幼女と目線を合わせて屈み、頭に手をそっと置き優しく撫でた。
「そうよね?」
幼女はコンシェルジュの言葉をコクンと頷いて肯定した。
「痛くて苦しいの…大好きよね?」
問い掛けつつも幼女の潤んだ縦スジを指でなぞり、淫蜜を指先に掬った。幼女は頬を赤らめ、コンシェルジュの言葉に頷いて肯定を表した。
「うわぁ…すげぇな~」
男性客からはその遣り取りを静観しつつも感嘆の声を漏らす。
「お客様は貴女の無様な死に姿をご覧になりたいそうよ?ご要望に応えたい?」
幼女はハッキリと頷き言葉を肯定し、自らの意思を伝えたのだ。
「じゃあどんな死に方を見せてあげようかしら?やっぱりオマンコから口までを串刺しで貫通がいいかしら?」
その言葉に幼女は頭を振った。否定を表したので言わされていると云う訳ではない様子だ。
「あらあら…貴女の今の姿なら相応しいと思ったのだけれど、お気に召さなかった様子ね。それなら何が良いかしら…」
入口エントランスホールを見回して見ると、視界に斬首ショーが目に入った。
「あ♪あれはどうかしら?」
コンシェルジュの指し示す先の斬首ショーに剣山姿の幼女は目を輝かせてそちらに向かって歩き出した。
「決まったみたいですね♪お客様もよろしいですか?」
「ぁあ~、まぁ本人が良いってんなら止める権利は無いと思うんだが」
「彼女が自分の生命をお客様に捧げる感動を楽しみましょう。役得ですよ」
コンシェルジュの少女は男性客の腕をとり、大きな胸を腕に押し当てて懸命に歩く幼女の後に続いた。
斬首ショーブースでは頭のない女体を運び片付けられているところだった。
鉞を担いだ処刑人の前に幼女は自ら歩み寄った。
「お?なんだ~?ウェルカムレディーじゃないか?」
そう処刑人は問いかけるが、舌を突き出し、涎を垂れ流すだけの幼女の口からは言葉は出ない。代わりに、コンシェルジュの少女が顛末を伝え、処刑人は納得し、飛び入りでウェルカムガールの斬首処刑に承諾してくれた。
幼女は持っていたバスケットの中から一際長く鋭い鉄串を男性客に手渡した。
そして、自ら斬首台に首を乗せ、後ろで腕を組んだ。そして男性客に向けて腰をクイッと突き出し、股間の潤んだスリットを曝け出した。
男性客が呆然とその様子を眺めているが、まだ周囲の清掃中で斬首の準備は出来ていない。幼女は腰をクイックイッと動かし、まるで手招きしているみたいだった。
何か察したコンシェルジュの少女は男性客にそっと耳打ちをする。
そう、ウェルカムガールは生命を捧げた男性客に最後の一刺しを要求していたのだ。
男性客はコンシェルジュに指示に従い、幼女の突き出されたスリットを指で分け開き、膣口に鉄串を差し込むと、向きを変えて一気に刺し貫いた。鉄串の突端は幼女の肛門を貫いて体外に飛び出していた。
ウェルカムガールとしての最後の痛烈な一刺しを終えた男性客はコンシェルジュの元に戻り見ると、幼女はビクンビクンと腰を前後させ潮を噴出させている。
表情こそ見えないが、歓喜に身を焦がしている事だろう。
静観を打ち破り処刑人が何人もの首を刎ねた鉞を大きく振り上げた。
ダン!
衝撃音と同時に幼女の首が床に転がった。音の派手さに反して生首は飛ばずに斬首台から転がり落ちただけだ。すぐに処刑人が転がった頭の髪の毛を掴み掲げてブース客に披露して見せる。
その表情は舌を突き出したまま刺し貫かれて滑稽に見えなくも無いが、確かに愉悦と絶頂を感じ取れるなんとも大人びた顔だった。
魂の座を失った身体は尻をヒクヒクさせて身をよじって勝手に動き、生命の残滓を輝かせ、真っ赤な鮮血を溢れさせていた。他の観覧客から称賛の拍手が興った。
程無く幼女の瞳から光が消え、意思を感じさせなくなった。
「ウェルカムレディーの斬首処分は如何でしたか?」
「あ~、スゲェや。これが魔界館か…」
「左様です。表の世界では決してお目に係れない催しが満載です。・・・それではご案内の方よろしいでしょうか?」
「あ、ああ…」
「うふふ…まだまだこれからですよ♪」
コンシェルジュの少女は恋人に声を掛けるように腕に組みつき歩き出す。
「先ず始めにご案内するところは、マーキングブースです」
「マーキング?」
コンシェルジュはフリースビキニに押し込まれた巨乳の谷間から金属の板を取り出した。
「はい。先ずはこれをお渡しします。これは当館でのお客様の印となります」
男性客はその金属を受け取ると、マーキングブースに到着したらしい。
時間的には中盤から終盤に差し掛かっている為、他の客は疎らだった。
「その印をそこにある鏝先に装着しまして、火の中に投入して焼いて下さい」
初見の男性客はコンシェルジュに言われるままの作業をした。
「では焼き上がるまでに説明をさせて頂きます。当魔界館では初回入場時に割り当てられたコンシェルジュ1人をお客様専用として私物化出来ます。私物化されたコンシェルジュは当館に居る間お客様の自由に扱う事が出来ます。自由という概念は正しく言葉の意味そのままで、お客様の『私有物』ですから、自由意思次第でどう扱っても構いません。それこそ拷問して楽しむ事も、手足を切断したり肉体改造して楽しむ事も、必要なくなったという理由で殺してしまっても構いません。但し、初回だけですので、殺害処分してしまったら次回からはコンシェルジュは居なくなります。毎年の繰り越し継続システムです。尚、コンシェルジュはこのマーキングブースで新規に追加購入する事も可能ですが、ご希望に合ったコンシェルジュが居るかはその時のタイミング次第です。ここまでご理解頂けましたでしょうか?」
「まぁ、大体は・・・」
「ご確認ですが、専用コンシェルジュは、僭越ながら私でよろしいでしょうか?ご希望でしたらチェンジも可能ですが?」
男性客は一瞬ドキっとして
「あ?ああ、え~、つまり君を俺のものに出来るって事だろぅ?…うん。大歓迎だ」
と二つ返事をした。
「恐悦至極に御座います!」
と少女は恭しくお辞儀した。
「それでは早速契約を致しましょう」
「先程の焼き鏝でわたくしの身体に二度と消えない所有物の証を焼き付けて下さいませ」
そう言いながら少女はフリースビキニに指を掛けるとスルンを脱ぎ下した。男性客が戸惑っていると、高温によって真っ赤に焼けた焼き鏝を男性客に手渡して、促す様に傍の壁に手をついて露わになった尻を向けクイと腰を突き上げた。
男性客は少女の躊躇いの無さに後押しされて、真っ赤に焼けた焼き鏝を右尻に押し当てた。途端にジュウゥ!と皮膚は一瞬にして高熱で溶け筋肉に熱が浸透するところで焼き鏝が引き離され、少女の真っ白な尻に真っ赤な刻印が刻まれていた。叫び声一つ上げなかった少女は、いつの間にか自分の脱いだビキニを口に詰め込んで耐え切り大粒の涙を湛えて呼吸を整えている。
ムダ毛一本無い真っ白な下半身は煽情的でありながら、その右尻には二度と消えない所有物の印(マーキング)が刻まれた姿は家畜や奴隷そのものであった。
「はぁはぁ…これでわたくしは貴方様の所有物となりましたので、他のお客様との性交や付随プレイ、無断でのショー参加をする事がなくなりました。今後私がそれらの行為を行う状況になった場合、所有者である貴方様の許可が必ず必要となります。尚、所有物であるわたくしは所有者である貴方様の命令には絶対服従となり、拒絶や否定の意思表示を含む権限の一切は無くなりました」
「おおぅ…すばらしいな…」
「つきましては、貴方様の事をなんとお呼びすればよろしいでしょうか?」
「なんでも構わないけど…ご主人様とでも呼んで貰おうか。憧れでもあったしな」
「畏まりました。御主人様!これより正式に所有物として、宜しくお願いします」
「んじゃ、君の事は何て呼べばいい?」
「それをお決めになるのは御主人様御自身です。単純に『女』でも『肉』でも『豚』でも『奴隷』でも…『おい』や『お前』でも…『メス豚』…でも一向に構いません…」
そう言って顔を赤らめ、身を捩る少女。メス豚という言葉に興奮し、身体を火照らせた様子だったが、男性客はその微妙な機微に気づかない。
「君の名前は?」
「え?わたくしの名前ですか?」
キョトンとする少女の尻をブーススタッフが氷水袋を当てて冷やされていた。男性客はそのサービスを快く容認している様子だ。
「そそ、みんなから何て呼ばれてるの?」
「私の古い名前はチタです。ここで呼ばれる場合は番号で、LF4893です」
「番号だと俺が忘れちゃうから、名前のチタと呼ぶ事にするな」
「はい。有難う御座います」
大きなおっぱいを揺らしてお辞儀するチタ。
「んじゃあ、話も纏まった所で、次の案内を頼むよ。あ、その前にパンツ履こうな」
「寧ろ全裸で羞恥プレイでも良いのですが、御主人様の最初のご命令ですし従います」
二コリと微笑んで言われた通りに、一度口に押し込んだフリースビキニを再び履いた。彼女のプロポーションと美貌であれば、全裸で連れ回してしまえば来場客達の視線を奪い、必ず彼女の肉体を奪おうとする者が出てくる可能性もあった。そのトラブルによってとばっちりを受けて、誰かが死ななくてもよい命が消える事となる。

男性客の腕をチタの豊満な乳房で包む様に組み付いたまま歩く二人。
「御主人様はどんな趣向がお好きなのですか?」
「ぅん?性癖?」
「はい」
「基本的には何でもありかな。俺は先ずなんでも理解する所から入るから」
「ご寛容なのですね。あの子、良い仕事していたのだと今更ですが理解できました」
「どゆこと?」
「だって、こんな素晴らしい男性にその身をもって命を捧げられたのですから、本懐だったと思いますよ」
嬉しそうにチタは微笑みかける。
「本来ならばウェルカムレディーの殺処分は串刺しにして晒すのがデフォルトだったのですが、彼女だけは自分が望む殺処分がなされた事で、誰よりも特別になる事ができました…御主人様に出会えた幸運に感謝している事でしょう」
「別に何かした訳じゃないけどな。・・・あ、遅刻したからか・・・」
「御主人様は年端もいかない子供があんな事を望んだり、殺されたりとかにあまり抵抗が無いのですね?」
「ここに来てるのって俺みたいな外道ばっかりなんだろ?郷に入っては郷に従えってね」
「ふふっ…そうですね。わたくし達も同じです♪」
館内をおしゃべりしながらのんびり歩いて散策デートをしている二人の傍で、突然声を荒げる男性客が居た。スタッフであろう少女の羊コスチュームを掴み上げて怒鳴っている。
「死神導師が居ないってどういうこった!?こっちは毎年楽しみにして来てるんだぞ!!」
掴み上げられた羊コスの少女は特に抵抗も無く、半眼の無表情で男性客を諭す様に話す。
「ですから先程も説明させて頂いた通り、死神導師は会場のどこかに現れます。姿を隠し、奇跡をばら撒くといった趣向ですので、私共スタッフですらその行動や出現場所を把握しておりません。ご了承よろしくお願いします」
男性客は相当量の酒を飲んでいるのか、真っ赤な顔に青筋を立てて酒臭い息を吐き出した。その様子をチタら二人組が足を止め見ていた。
「…チタ。あいつの言ってる死神導師って何者?」
「この魔界館では毎年恒例のマジックショーが催されているのですが、そのマジックショーの人気№1イシュージョンマジシャンです。あの彼の様に死神導師のマジックショーを楽しみに来館される方が多く、ステージ前面のボックス席には多額のキープ金が積まれていると聞いた事があります。腕は間違いなく一流でトリックや仕掛けなどは一切無いとも噂されています」
「へぇ~、そんなに凄いなら1度見てみたかったな」
「大変な気分屋だそうで…でも、噂ですと、一回のステージでアシスタントの子を7回も惨殺して、最終的に元通りに生き返らせた…なんて話を聞いた事があります」
「アシスタントが8つ子って事も無さそうだなぁ…はは、興味深いな」
傍らでは泥酔客をスタッフ数人で宥めにかかって穏便に済ませる様にと説得を試みていた。
「この落とし前をどうつけてくれるんだゴルァ!!おお~?ねぇ~ちゃんよ~?」
半眼の羊コスは「…フゥ」と溜息を吐いてから男に言い放った。
「それでしたら、お詫びに私をお好きにな様になさって下さい。それで納得して頂き、他のお客様に迷惑が掛からなくなるのであれば…」
「はっ!?はははははははっ!ぅわははははははは!!こりゃあ傑作だぜ、お嬢ちゃんがこの俺の相手をするだと?冗談も休み休み言えよ。」
泥酔客は一頻り笑ってから、半眼少女から手を放し解放した。
「いいえ、本気です。私一人で穏便に事が治まり、お客様がご機嫌良くお帰りになるなら、私はそれで充分だと判断しました」
「はっ!良い度胸だ。その澄ました顔を歪ませて泣き叫ばせてやる!おい、拷問できる場所に案内しな!」
「かしこまりました。こちらです」
半眼少女が歩き出し、泥酔客を案内する。
「俺はお嬢ちゃんみたいな幼児体系じゃなくて、あのねーちゃんみたいな大人のナイスバディーが好みなんだがなぁ…げひひ」
すれ違い様にチタを舐めるように見て下卑た笑いを浮かべる泥酔男。
「私の発育が足りず申し訳ありません。ですがどんな姿になってでも、お客様のご機嫌をとれる様に、私は命の続く限り全力を尽くします」

「あーいったパターンもあるのか…」
「非常に稀です。あのお客様は来年から招待を受けられなくなるでしょう」
「まぁそうだろうな…新年の無礼講とは言え、自制心を失う様じゃあまた同じ事の繰り返しをするんだろうなぁ。…やだねぇ」
「コンシェルジュが就いていなかった所を見ると、早々に使い潰してしまったのでしょうか」
「彼女は手切れ金代わりの役割に回ったのか?」
「お察しの通りです。やはり御主人様はご聡明ですね」
厳密には規約違反料として多額の引き落としが発生していて、素面に戻った時に男は蒼顔となるだろう。
「如何なさいますか?ご興味がおありでしたらご観覧できるかと思いますが?」
「え?他人のプレイも見られんの?」
「プライベートルームの個室にさえ入らなければ誰でもご観覧できます。あの様子でしたらオープンプレイブースに向かうのではないかと思われます…」
「何でそう推測したの?その根拠は何?」
「彼女の立場でわたくしでしたら、プライベートルームには案内しません。何故なら、プライベートルームの数は有限です。空きがある保証も無い上、満室であった場合、彼は更に激昂する事でしょう。その点、オープンプレイブースであれば、出来るだけ彼のマナーの悪さを衆目に晒す事ができる…と言う意図もあります。」
男性客はコンシェルジュであるチタの言葉に「ふむ、なるほどね」と納得した様子だ。
「ちょっと興味が沸いてきたな。どうせブラブラする予定だったんだ。ついて行ってみるか」
そう言いつつ男性客は館の奥へと歩き出すと、チタはすかさずその腕に組み付いて歩調を合わせる。
道中に様々なオープンプレイブースやショーブースの前を通りかかり、男性客の目を楽しませる。
眼帯の巨漢が少女の細腕を片手で握り潰し、肩を捻り折り、足を絞り粉々に潰して、少女に絶望の悲鳴を上げさせる。バキボキと生低い破砕音と共に枯葉の如く少女の骨は砕かれ、肋骨や脊椎までも意図も容易く握力と腕力だけで砕いてしまう一つ目巨漢男。悲鳴一つ上げられなくなった少女は、口から舌と泡を吐き出し気絶してしまった。漏れ出す汚物にも構わず少女の躰を無理に折り曲げ続けた結果、少女は四肢を巻き身体を折り畳まれ丸めて、肉団子の様な姿に変貌してしまった。
まるでバルーンアートの様な手際と手軽さで行われ、一人の人間が、少女が肉の塊となり果て、人間の原型を逸脱した姿に変貌したショーであった。
 別のショーブースでは緊縛された少女達があられもない姿で逆さに吊るされ、竹鞭や硬い革の一本鞭で何度も叩かれ、皮膚が破れ、骨は砕かれ、肉は腫れ上がり、流血している彼女達は激痛により失禁して、逆さ吊りにより嘔吐して惨めな姿をお客に晒している。
「お察しの通り、あの肉塊群もどこかの時点で処分されます」
チタは主の目線を追い、先回りでコンシェルジュとしての役割を遂行する。
「既に人間扱いじゃない言い様…」
「『既に』ではなく、『最初から』です。ショーの消耗品以外の意味はありません」
「ああ、そう…」
次に目に留まったのは、10代前半の羊コス少女が数珠繫ぎの小道具をそこに集まった観覧者達に披露していた。男性客はふと興味を持ったのか足を止めてそのショーブースを見た。チタも男性の肩越しにそこを覗きこむ。
清純そうな少女が両手でその数珠繫ぎの長い物体は、弾帯状に連なった特殊な作りの爆竹だった。
末端には筒状に巻かれた爆竹束…。その末端の筒を少女は自らの縦スジを分け開き、観客によく見える様に膣内に押し込み始める。
腰をくねらせつつ徐々に奥へと筒を体内に導き入れていくと、下腹部がポッコリと膨れているのが見て取れた。
股間からはみ出した帯を臀部に回してから左足に巻いていき、腰、続いて上半身から右腕から手に、そしてそこから巻き戻しつつ、首を2回周回して背中から右足を回し、更にウエストを覆う様に回し、最後に左腕へと続いて、まるでミイラの様にグルグル巻きになった。
「ご主人様、派手な音が鳴りますので、耳を塞ぐ事をお勧めします」
「ああ、予想してた」
男性が耳を塞ぐのと同時に、少女は用意されていた燭台の蝋燭の火を導火線に移した。一拍の間を切り裂く如く連続した破裂音と空気を震わす衝撃と白煙が清楚な少女を包み隠す。白煙によって少女の足しか見えないが、連続した小爆発の軌跡が少女の躰を這い回っているのがよく分かる。
小爆発が止まると、空調換気によって白煙はすぐに排出され、少女の変わり果てた姿が露わになった。全身の肌を破裂によって散らされ、火傷と生傷が覆っていた。
生まれたての小鹿を思わせる覚束ない足で懸命に踏ん張って立って居る。少女は観客達に二コリと笑顔を振り撒き、吹き飛び、千切れ落ちそうな指でダブルピースで愛嬌を見せつけると、次の瞬間、盛り上がった下腹部が爆散した。
その衝撃によって前のめりに倒れる少女。
爆散し内臓を垂れる少女は、予め床に置いていた筒へと這い寄り、それを銜えると燭台に向けて点火した。そしてそれを飲み込もうと口の中へと入れ嚥下する瞬間に爆発した。
清楚だった少女の頭は内側から爆散し、脳漿を撒き散らし無残な屍を晒した。
残った肉体の部分は脊椎反射で妙な動きをし、痙攣して鮮血を噴出していた。
ステージ前には透明なアクリル板によって爆発によって飛び散った血肉を観客につかない配慮をされている為に、誰も被害を受けてはいない。アクリル板には少女の顔の残骸が張り付いて、自重によって伝い落ちている。
「ホント、ここの子達はよくやるなぁ」
「そう調整されていますので」
「調整…ね。強制や強要じゃないのか?」
「いいえ、調整です。自らそう出来る。ないしは自らの意思に基づいた行為です」
「たまげたな」
 再び歩き出して感嘆の声を漏らす男性に、チタは静かに微笑んだ。
 物見遊山で歩いていると、例の騒がしい男性客を見つけた。
チタが予想した通り、拷問ブースで数人の観覧客に囲まれて半眼少女を嬲って遊んでいた。
男は既に満身創痍な少女に対して啖呵を切り、汚い言葉を浴びせ掛け、手痛い一撃を浴びせ、また罵るといった事を繰り返している様をギャラリーは冷やかな目で見ていた。
 一方の少女はか細い吐息を繰り返し、まさしく虫の息だった。
少女は三角木馬を跨ぎ、宙空に浮いた細い足には均等に錘がぶら下がり股間を引き裂かんばかりに引迫し、激痛を与えている。
仰け反った少女の腹や発育途上の乳房には鈍器による青痣が幾つも浮かび上がり、首と両腕には板枷が嵌っているのだが、両腕は切断され、板枷にぶら下がっている状態だ。
そこから上はもっと酷かった。
両目は繰り抜かれ、視神経が瞼からはみ出し、口は鈍器の一撃でも受けた様に歯は折れ、抜け散り、唇や頬はズタズタに引き裂かれ、曲がった鼻と共にドス黒い血を垂れている。
男は下卑た笑みを浮かべて、汚い言葉を吐きつつ、少女の乳首を鋏で切り落として痛がる少女の反応に狂喜する。
ここまで追いつめてもまだ止めを刺さない醜悪さに観客は眉根を寄せている。傍らではブース管理のスタッフ少女がその残酷な行いに目を背け、止めの許可が出るのをじっと待っている。手に持った電動ドリルを握り締めて感情を押し殺している様子だった。
「ふぉう殺ひへ下ふぁい。おね…が、ひひまふ…」
少女は蚊の鳴く声でだが、ハッキリと生命への開放を懇願するが、男は唾を吐きかけて拒絶し、更なる罵倒を浴びせかけて、太腿に持っていた鋏を突き立てた。
「はっ俺はまだまだ満足してねぇぜ?嬢ちゃんが俺を満足させてくれるんじゃなかったのかい?」
誰もがこの男からは悪意しか感じとれなかった。
少女の…否、人の気持ちを一切汲み取らないKY男性に誰もが嫌悪感を抱いたが、規約によって手出しは出来ないでいる。
「酷いものですね…」
チタも主にだけ聞こえる様に呟いていた。その言葉に無言で頷く。
ここで言う『酷い』とは彼のした拷問方法の事ではなく、彼自身への誹謗である。行為自体はもっと凄まじいものが館内には五万とある。だが、他の来場者への不快感を与える言動や態度に、観客達やスタッフ達は憤りを感じているのだ。
そんな中、男に男性客の一人が歩み寄って行った。
「なぁあんた。喉が渇いただろう?さっきそこで受け取ったマテ茶だけど、口を潤すといいぜ」
男性は手に持ったグラスを男に手渡す。男は実際喉が渇いていたのだろう、それを一気に呷った。すると、男はグラスを取零してその場に倒れてしまった。
観客達は騒然とその様子に目を丸くすると、下品な男は鼾をかき始めた。
昏睡ではなく、ただ単に眠ってしまった事に周囲は安堵した。
男性はジャケットを翻しクルリと回転する。次の瞬間には派手な仮面とシルクハットにマント姿に姿を変えた。
その周辺に居た観客達は、その姿に歓声を上げ、会場を震わせ響かせた。
『出たぁぁぁああああ!死神導師だぁぁぁああああああ!!!』
その言葉は瞬く間に波紋となって広がり、観客達が我先にとその場に殺到し始めた。
そんな騒ぎもお構いなしに、導師は指をパチンと鳴らした。
近くの空間から濃厚な煙と共に金髪に紅瞳の美少女が飛び出してフロアへと華麗に着地した。
『ルル嬢だぁぁぁああああああ!』
その狂喜とも思える叫びにルルのファンまでもがそのブースに集まってくる。
まさかのダブルオンステージに観客達は興奮の坩堝と化した。
ルルが半裸の衣装姿でポーズをとると、盛大な拍手が舞い起こる。導師は再びパチンと指を鳴らし、ボンと籠った音と共に濃密な煙が傍らを包む。
煙が晴れるとそこには巨大な容器を擁した機器であった。
ルルは半眼少女を木馬と板枷から解放して抱き抱えた。意識があるのか無いのかぐったりと脱力している。
「さぁ。貴女の仕事よ?」
ルルはブース端で電動ドリルを手にしたまま呆然としていたブース管理人の少女へと声を掛け、呼ばれた当人は我に返った様にハッ!と息を呑んだ。
慌てて駆け寄り、持っていた電動ドリルの錐を憔悴した半眼少女の頭に定めてトリガーを引き絞った。
「う…」と呻き声が上げ、そのまま脱力した。グリグリと回すドリルの錐は根元まで頭に埋没して、少女の苦痛を解き放ったのだった。
作業を終えて、ブース管理人の少女は引き下がるのだが、その行為にGJ拍手がちらほら上がり始め、徐々に数が増し、盛大な拍手へと変貌した。
ルルは少女の遺体を抱えたまま、大きな機器へと歩み寄り、導師の助けを借りて機器の上に立った。
指パッチンの音で機器の上部が蓋を開いた。丁度ルルの足元だ。
ルルは機器の中にそのまま入り自分でその蓋を操作して蓋を閉めた。
機器内部を見通せる窓からは少女の遺体とルル嬢が狭い空間に密着する形で収まって居るのが見て取れた。ルル嬢は狭いなりに観客達に手を振り、愛嬌ある笑顔を振り撒いている。実に余裕ある衆目慣れした振る舞いに観客達も大興奮で歓声をあげている。
導師は役目を終えて気が抜けたブース管理の少女の手を取ると、びっくりして身体を強張らせたが、導師はそんな様に構う事無く手を引いて機械の前に連れて行く。
そして、ちょいちょいと機器の一部分を指さしてみせる。
「?・・・押せって事ですか?」
導師は頷いた。
「・・・え、じゃあ・・・」
少女が機器のスイッチを押した瞬間、けたたましい騒音を耳に受け反射的に機器を見上げた。ルルが手を振っていた小窓にべったりと泡だった血で染まっていた。
「ひぇぇええ!?」
小窓から見える様子では、内部は高速で撹拌されているらしく、細かく裁断された血肉や筋・骨・内臓などが綯交ぜに泡立って小窓をうち付けていた。
言い換えれば巨大な人間用ジューサーだ。
少女は恐怖に腰が抜けたのか、その場に尻もちをついて失禁してしまった。その様子に観客の一部からは嘲笑を注がれる。
わたわたと逃げる様に四つん這いで這い、定位置に戻ろうとする。だが、目の前に突然ボンと、煙が発生し行く手を阻んだ。すぐに煙が引くと、水槽が出現していた。
少女が目をぱちぱちと瞬かせる間に、運転が停止した機器から水槽に中身が注がれ出した。
元々かわいらしい少女であった二人分のペーストが、少女の目前の水槽へと注がれ血の錆臭さと内臓に含まれるアンモニアや胃酸や汚物、脳漿といったものが綯交ぜになった生臭さが少女の鼻腔を直撃し、嗚咽感が喉を込み上げている様子だ。
血は水よりも濃し。濃縮された動物の人間の哺乳類の、血と脂と細胞の咽返る様な悪臭に本能が拒絶し意思とは無関係に、目前の水槽内に吐き出した。
やがて水槽が並々と満たされると、導師は指パッチン一つで巨大な機械を煙と共に消滅させてしまう。ブース管理の少女が邪魔なのか、導師は少女を猫摘みで軽々と持ち上げて、定位置まで持って行った。
強烈な吐き気に噎せ、同じスタッフに背中を擦られ粗い吐息を吐いている。
鼻を摘まみたくなる水槽にアクリル板の蓋を被せて固定金具で密封した。
臭いものには蓋をするのは道理と言うものだ。
半眼少女の遺体と生きたままのルル嬢のペースト+ゲロの混ざった汚物をどうしようというのか、観客達は固唾を呑んで見守る。
導師は羽織っていたマントを取り外し、水槽にファサリと掛け、そのまま上へ払い除ける。すると水槽の蓋の上に半眼少女が立って居た。切断されていた両腕はそのまま板枷と一緒に放置されているのに、少女は五体満足で元通りの姿に戻っている。そしてルル嬢はエナメルのボンテージ衣装でギチギチに拘束され、空っぽの密閉された水槽に身体を丸めて収まっていた。ご丁寧に目隠しとボールギャグ付きだ。
水槽に密着した股間は粘り、愛蜜を溢れさせているのがよくわかる。
導師は記憶と状況の差異で混乱した半眼少女の手をとり、ルル嬢が窮屈に納まった水槽の上から降ろして、大勢の観客達にお辞儀した。
一斉に盛大な拍手が会場を沸き上がらせ、歓声に満ちた。その中でも少女の生還を喜ぶもの、いけ好かない男性客に一矢報いた導師の功績やルル嬢の卑猥な状況。アドリブで参加させたブース管理の少女へのドンマイ拍手など、沢山の意思が籠った温もりある拍手であった。
スヤスヤと寝息を立てている下劣な男性客は、スタッフによってストレッチャーで運ばれお引き取りになった。
 導師達を取り巻く集団から逆に離れて行くカップルは初見の男性客とチタだった。
人混みから抜け出すと、一息吐いて飲み物を運ぶ羊コスのスタッフ少女からカクテルを受け取り、それで渇いた喉を潤す。
「なるほどね。話に聞いた通り、不思議なマジックだったな」
「目の当たりにするとその凄さが解りますね」
「チタも初めて見たのか?」
「はい。前情報は入れていますが、実際に見たのは初めてです」
「毎年やってるんじゃないのか?」
「そうですが、去年はブース管理要員でした。その前は死体処理と清掃係でしたから機会がありませんでした。仮に近くの担当になれてもお客様のお相手や、お世話でじっくり観られる訳ではありませんので」
「あー、そっか」
「ところで御主人様。ご確認したい事があります。よろしいでしょうか?」
「ん?なに?」
「今回の新年イベントが終わった後、わたくしは来年もコンシェルジュとしてお世話させて頂く事になりますが、わたくしに禁止事項があれば承ります」
「どういう事?」
「来年のイベントまでに時間が空きます。その間に髪を切ったりムダ毛を処理したりがあると存じます。ピアスの施術や、染髪、肉体調整などの変化が多少はあるかも知れないので、先にそれらを指定して頂ければ幸いなのです。」
「あ~、そういう意味か。んじゃ、俺以外とのセックスはもちろん妊娠禁止ね。それとプロポーションは維持する事。髪は…今の長さをキープして、肌も傷跡残さないで…当然タトゥーや刺青も禁止で。まぁこんなもんかな」
「賜わりました」
「ああ、あと、性器周辺のピアスもノーサンキューだ」
先程のブースから人混みが薄れていく。どうやら解散したらしい。
「重ねて…」
チタは弾力あるおっぱいを揺らし、深々とお辞儀をして男性の指示を受領した。
「はぁ、来年も死神のマジックが見たくなったな。今から楽しみだ」
「どうですかね。気まぐれなお方と聞き及んでいますので、どういった形態になるか予想が尽きません」
「そういやあの後から出てきた金髪ロリの娘は何?アシスタント?」
「彼女は死神導師の次に人気のマジシャン『不死者のルル・ヴァンブラッヤー』です。ルーマニア人らしいですが事実かどうかは確証がありません。情報では何度死んでも自力で甦るそうですが、本人は極度の真性マゾの変態との事です」
「あっははははは~なんだそりゃ♪おもしれーな」
「申し訳ありません。今はこの位の情報しかありませんが、次回はもっと詳細なデータを集めておきます。」
「またどこかに現れるんだろ?全部の催し物を見れた訳じゃないからそろそろ見て回るか」
「はい!ご案内致します。魔界館の全てをご覧になって楽しんで下さい!」
二人は腕を組んで再び歩き出す。
その後ろ姿を半眼少女がじっと見つめて願う。
因り良い出会い、撚り良いひと時、選り良い幸運、依り良い新年を・・・

                         イリュージョン (未年編) 了
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