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イリュージョン(午年編)


ここは魔術師の館。マジックショーを披露する娯楽施設『魔界館』。
毎年行われるイベント企画で、どのマジシャンも新年を向かえ、午年に因んだネタを披露している。
この施設では飲食も出来るので、ショーを見ながらお酒を飲むお客さんが多い。勿論、成人(得に店側の認めた富裕層)のみの入店に限られる。 未成年者も店側が入念な審査をパスすれば、入店だけは可能である。
毎年多くの会員が訪れ、新年に一度の一大イベントを満喫するのだった。
中でも人気なのがイリュージョンを専門にしているシニガミ導師のマジックの人気が高い。

 客席は導師のマジックショー開演を今や遅しと心待ちに賑わっています。
ステージに近い客席の前方にあるVIP席は小さなソファーで囲ったボックス席で、モニターの据えられたガラステーブルには、高価なお酒類が並び、長い髪の毛をポニーテールに結わえた半裸姿のラウンジガールがお客を持て成す高級席である。
毎度の事だが、ラウンジガールの人種はまちまちで西洋系、東洋系、白人、黒人、黄色人と、一貫性が無い。 そうなると、言語の壁が隔たりを生むのだが、いずれもラウンジガール及びスタッフ一同は最低でも21ヶ国語の公用語をマスターしているので心配無用なのだが、世界各国のブルジュア層が一箇所に集まったりはしない。
何故なら、魔界館からの招待状は勿論の事、店側も他国民共同でのイベントなど企画しない。 そんな事をしてしまうと、民族や宗教観念の相違、文化形態の相違で、客同士での諍いが絶えず起こってしまい、店側も対応に大顕わになってしまい、新年を祝う所のイベントでは無くなってしまう。
故に午年を祝う日本人は、日本だけの招待となっている。 そうでなくともかなりの人数が来店していて、決して狭くもない魔界館は来客でごった返していた。
招待された本人だけでなく、従者としてのお供も数人ずつ来店しては、そういった様相もありうる話となる。
従者の多くは招待客の「人権の無い奴隷」でなければならない。
妻や夫、親、兄弟、親類縁者では、魔界館の厳しい審査にはパスしない。(例外的に血縁者であっても、実際は隷属生活を余儀なくされ、普通の日常生活から隔絶されているのであれば「所有奴隷」扱いでパスできる)
血縁者と言うだけでは入店できないのは、フリーメイソン並みの秘密クラブである為、表社会への口外を防がなくてはならない。 親の傘に入店を希望する者は、虚栄心の塊であるロクデナシと相場が決まっているのだが、勿論例外もある。
親の莫大な援助が一切無しで、自分一人で伸し上がった成金であれば、親類が会員であっても、本人の希望があれば一個人として入会案内が許されている。
 以上の点から、社会から隔絶された奴隷であれば、秘密が外部に漏れる事はなく、後処理も容易である為、審査は容易にクリアできる寸法である。
店側のラウンジガールは全て魔界館の所有物であり、従者との見分けをつける為に、身体に六亡星魔方陣の様な模様が刻印されている。 客は彼女らに対してどんな行為をしてもOKである。(その都度スタッフに高額な買取価格を支払わなければならないが、お祭り気分で気にする客は皆無である)
魔界館は年会費でショー等の催しと、別途のお楽しみで収益を上げているのだ。
ほら、ここにもそんなお客が居ましたよ。
「おや?○○さん。今年もご盛況ですね」
そう呼びかけられた無精髭の男は声の主へと振り返ると精悍な顔を綻ばせた。
「これはこれは・・・いや、どうも。新年明けましておめでとう御座います。」
「珍しいですね。○○さんがギャンブルとは・・・。てっきり賭博はNGだと勝手に先入観をもっていましたよ」
「いやはや、恥かしいところを見られましたね。仰る通り賭博なんてしない性分ですが、マジックショーの開演よりも早く来てしまいまして・・・こうして、時間を潰していたのですが、自分にはビギナーズラックとは無縁の様でして・・・」
頭を掻きながらハハハと笑う。  
男がしていたのは花札だ。 
ブース横では、今まさに負け分の回収が行われている最中だ。
男の連れである女性。短い栗色の髪をポニーテールに結わえ、豊かな乳房と括れたウエストラインを備えた成人女性だ。
「いやっ!いやぁぁぁぁぁっ!許して!お願いですからぁ!なんでもします!ご、御主人さまぁぁぁぁ!」
涙と鼻水を垂らし回収の手を逃れようと必死に抵抗する女性。
だが、女性の身体はリクライニングされた長椅子に、身体をガッチガチに拘束されて身動きなど出来ない。
スタッフは女性の脇に止血帯を通し、肩口に巻いて血流を止めた。
「では、回収を始めます。よろしいですね?」
「うむ。負けは負けだ、仕方あるまい。」
男はデーラーの女性に承諾すると、回収スタッフが連れの女性に群がった。
「いやぁぁぁぁぁああああ!助けてぇぇぇえええええ!!いぎぃい!いだぁぁああ!いだいぃいいいぃぃい!!んぐぅうっ!!」
回収スタッフの姿で女性の様子は見えないが、あまりに騒ぐので、口に噛ませ物をされたようだと想像するに難くない。
程なくして、血塗れのスタッフが女性から離れると、その手には女性の切断された腕部が握られていた。
女性は噛ませ物を食い縛り、べたべたの鼻で荒い吐息を吐いて、固定された首を切断された肩口へ視線を向けようとしていたが、スタッフは黒い布を顔に被せて視線を遮ってしまう。見ない方がよいとの配慮だろう。
「ぼ、ぼすひんはまあぁ・・・ほう、ほはひにひへふらはいぃぃ」
轡越しに言葉にならない嗚咽の言葉を、左腕を失った女性がか細く言った。もう、終わりにして下さい・・・と。
「初めて見るペットですね?去年から飼い始めたので?」
話しかけた男が無精髭の男に問う。
「ええ、とあるサイトで知り合ったんですがね。一度抱いてやったら懐かれちゃってね。」
無精髭は捨て犬を拾ってきた様な気軽さで笑った。 その傍らには、金の乳首ピアスに分厚い首輪を細いチェーンで三角に繋いだ少女が、ぶるぶると身を震わせて、女性を見ないように瞼を固く引き結んで耳を塞いでいた。
「まだ勝負を続けますか?」
と、ディーラーの女性が無精髭に問う。
「ああ。ここまで来たら引き下がれんだろう」
無精髭はニヤリと口元を吊り上げた。 ディーラーはぎこちない手つきで札を繰り、これまたぎこちない手つきで札を配った。
当然ディーラーが親なので、手札の桜を場の桜と合わせ、山札の中から杯を引き当てて、場の菊と合わせて取る。
第1手目で「花見で一杯」を完成させるディーラーに無精髭は舌打ちをした。
「イカサマの可能性は?」
出来すぎた手役に、知り合いらしき男が傍らで野次ると、無精髭はその言葉を否定する。
「このディーラーはその辺で接客していたのを連れて来て打たせているから、そんな芸当は出来ないはずです。過去の経歴までは知らないですが、さっきの手つきはどう見ても素人でしょう?」
「まぁ、確かに・・・。」
納得する言葉を述べても、心の内は「真にプロならば、手つきこそ素人に見せる演技くらいはやって除けるだろう」と思っていたが、口にはしなかった。 彼の連れがどうなろうと、男にとっては知った事ではないからだ。
「勝ったらどうなるので?」
「賭博ブースでのルールで、ディーラーである私の首を差し上げる規定になります。お客様が負けた場合は、お客様ないしはお客様の代理者の各部位を回収させて頂きます。・・・こいこいです」
無精髭ではなく、札を打ちながらディーラーが男に説明した。 場では見る見るうちにディーラーが札を取っていく。
「なるほどね。ところで、君は花札の経験があるので?・・・こいこい」
「ルールと手役は嗜んでいますが、殆ど打った経験はありません。」
その言葉に無精髭の額に青筋が浮き出していた。 ずぶの素人相手に圧倒的な負けを晒してしまっていたのだ。
ゲームテーブルに並んだ札は内蔵されたマイクロチップによって自動的に手役を算出できる仕組みで、テーブル中央のモニターに獲得文数が表示される親切設計で、画面には親の勝ち(回収P3)と表示されている。
「回収に移ります」
ディーラーは冷たくそう言うと、拘束された女性に回収スタッフが群がり、反対の腕と両脚を切断にかかった。 ギャラリーも多く群がって来て、女性の手足の切断ショーを眺めてひと時を楽しんでいる。
「どうやら負けた文数で回収ポイントが変動するのですね。よく出来てる」
ベットされた女性のくぐもった悲鳴を余所に、知り合いの男は独り言のように呟いた。 大敗を期した無精髭は頭に血が昇って怒り心頭の様子だ。
「よし!勝っても負けてもラスト一回だ!あの愛玩動物は好きに処分してくれていい。」
回収作業が終わる前にディーラーへ勝負を仕掛ける無精髭。
覚束ない手つきで配られた手札を見て、男は勝ちを確信した。既に五光が手元にある。場には雨があり、それさえ引き当てれば安泰である。
静観を決め込む男もその手札を見て「ほう」と感嘆の声を上げた。これで負ける方がどうかしている。
回収作業が終わり、連れの女性は四肢を失い、切断のショックで頭と胴体だけとなった身を痙攣させて失禁していた。
傍らの少女がチラリと目にしたのは、回収スタッフが切り離された脚を抱えて運ぶ姿に、恐怖で身を縮ませた。
賭博に熱くなった主は、自分をも賭けに出してしまうのではと、戦々恐々となっている。 そうでなくとも、この後に控えたマジックショーで、過去2回の客弄りに遭っている少女は、どこで命を落とすか気が気ではなかった。
「よっしゃっぁあああああ!」最後の札を取り終えて、男はガッツポーズをとってディーラーに勝利した。
「お客様の勝ちに御座います」
ディーラーは他人事の様に冷めた口調で、中指をおっ立てた無精髭を上目遣いで見上げる。
「魔界館賭博規定に従い、ディーラーの命は勝者であるお客様の物です。こちらへどうぞ」
ディーラーに案内される無精髭は上機嫌だ。そして、知り合いの男性も野次馬根性でそれに追従した。
すぐ近くにある処理室と札のかかったドアを開け中に入る。
連れの少女と男性は中までは入らずに、入り口でそれを静観する為に端へ寄って待機した。
中にはギロチン台が鎮座し、引き上げられた重厚な刃が鈍い光を反射していた。
「うつ伏せと仰向けのどちらをご希望でしょうか?」
ゼブラ柄の全身タイツを脱ぎながら無精髭に問い掛けるディーラー。脚まで下げたタイツを抜く際に乳房が前屈みでたぷんと揺れた。
「このギロチン台はタイマー作動と手動作動の2方式で選択可能ですが、使用しなくても構いません。この部屋に備え付けてある物ならばどれをご使用なさっても構いません。」
部屋にはズラリと拷問器具が取り揃えられているが、大道具はギロチン台と電気椅子の2つしかない。
「ふむ、ならばそのギロチン台に仰向けだ。そしてタイマーにしてくれ」
「作動時間は如何様に?」
ふむ。と頷いて腕時計を見る。
「20分後だ」
「畏まりました。タイマーをセットします。それと、テイクアウト用にあちらにホルマリンの入った瓶が用意されていますので、必要でしたら自由にお使い下さいませ」
その言葉で首一つ入るであろう瓶を認め、無精髭は頷いた。
ディーラー娘はギロチン台の機器を操作してから自ら刃の下へ仰向けに頭を通し、両手も固定板の窪みに宛がうと、「ピ、ピ、ピー」と電子音が鳴り、半割れの板が自動的に下がってガチャリとロック音がし、ディーラー娘の首と手首を挟み込んだ。軽くブリッジ姿勢のディーラー娘は、これでギロチンの刃から脱出不可能になった。
「カウント開始です・・・あっぐっ!」
ポニーテールを垂らした彼女が板越しに宣言した直後、無精髭は器具の中から手に取った千枚通しを、彼女の乳房に突き立てた。そして次にバーベキュー用の串を軟らかい双丘に突き通す。
「へぇ、アソコは綺麗なもんだな。ここのスタッフは上玉揃いだ」
後ろの壁にもたれて静観する、男も親指と股間を立てて無精髭の言葉に同意した。
「お褒め頂き、ありがとう、ございます。勿体無いお言葉、恐縮です」
串の貫通と、無理な姿勢で声が上ずっていた。
「今生の別れになるんだ。折角だから使ってやるよ」
無精髭はズボンを下ろして怒りに膨らんだ一物を、丹念に剃り上げられた秘所に宛がうと、無精髭の一物にヌルリとした感触が伝わった。
「おいおい、こんな酷い仕打ちを受けて気分をだしてるのかぃ?」
「お恥ずかしながら・・・」
拘束板で表情こそ見えないが、彼女は肉体的な苦痛と、迫り来る確実な死の状況にも関わらず性的な興奮を晒し出していた。
自ら分泌した蜜を潤滑剤として男を受け入れるディーラー娘。
一瞬の抵抗と供に膣奥まで挿入され、か細く呻いたとき、内腿を鮮血が伝い落ちてきた。
男はそれに気付かずに激しく腰を振り、彼女を思うまま犯した。
上体は突き上げられる度に揺れ動き、乳首の勃起した美乳は胸の上でプリンの様に揺れ、下腹部は内側から小さく隆起を繰り返す。
「具合が良いぞ。中にぶち撒けてやるぜ」
「子宮の奥まで吐き出して下さ・・・ぁあっ!」
男は射精と同時に手にした大振りなナイフを彼女の腹に突き立てた。丁度臍の上辺りに深々と突き刺さり、突き立ったナイフをそのままに手を離して結合から離れた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・言い忘れましたが、わたくし、排便の処理を行っており・・・うっ!・・・ませんので、処置完了の際はお見苦しい物を仕出かすかと存じます。・・・その点ご一考、・・・ご、対処下さい。」
その言葉を聞きながら、無精髭は女性器から白い内腿を伝う血痕にようやく気付いた。
「なんだ初モノだったのか。いや、これは傑作だ。ハハハ」
彼女は口から込み上げる熱と嘔吐感を必死に耐え、柔らかな唇から漏れ出した鮮血が一筋垂れる。 ナイフによって肝臓か膵臓を損傷したらしく、ディーラー娘の意識が朦朧とし始めて、苦痛に表情が歪もうとするのだが、気力で微笑もうと表情を作っていた。
「そろそろ時間ですよ」
静観を決めた男が腕時計を見つつ無精髭に声をかけた。
「そうだ、俺の可愛い愛玩動物をオナホールにしてくれたお礼をしなきゃな」
そう言って器具の中から持って来た鋭く尖った鉛筆の束を膣に差し込んでいくと、頭を揃えた鉛筆の束を一気に蹴り込んだ。
絶叫を上げるも直ぐに立ち直って耐えるディーラー娘。目には大粒の涙が伝っていたが、無様な言葉は一言も発しない。
数分前までは新品の処女性器だった股間は、蹴り込まれた鉛筆の束によってズタボロに破壊し尽されていた。
ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、
再びあがる電子音。
「それでは、お客様・・・の、良い、お年を、願って・・・」
ピーーーーーーーーー!ガシャコン!!
無機質かつ機械的に落ちたギロチンの刃によって少女の首が切断された。ポニーテールが弧を描き床に落ちて転がり、首を失った身体は鮮血を噴出して身を振るわせて、勢いよく失禁した。
板枷に挟まったままの手首が上体を支え、首を失った背中を宙に留めたままだ。 身体は悶え動いて切断された首から吐き出す血潮でギロチン台を紅く染め上げ、胸を上下させ生命の残滓を見せていた。
無精髭は転がった生首の髪束を掴んで持ち上げると、少女の首は微笑を浮かべて瞳から生気が徐々に消え、薄く開いた口からテロンと軟らかく弛緩した舌がこぼれ出した。
無精髭はニヤリと笑い。案内されたホルマリンの瓶に、まだ意識が残る生首を押し込んで蓋と施錠をした。
ホルマリンの容量が半分だった為、溢れ出す事もなかったのは、ちゃんと計算され尽くされた結果だった。
入り口付近に佇む二人に軽く手を上げて「待たせたね」と一言言って、少女に「戦利品」を持つ様に指示した。
「いやはや、良い見世物でした。ありがとう」
「こちらこそ、どうも。また後で」
と手短に言葉を交わしてから男と別れて処理室を出た。
すると、回収スタッフの一人が待ち構えて居て、部屋を出るなり声を掛けてきた。
「お待ちしておりました。お連れ様の処置が済みましたのでご返却致します。」
別のスタッフが台車を押して前に来る。 台車の上には包帯をグルグルに巻いた上にエナメルのボンテージを着せられた四肢を失った連れの女性だった。エナメルのボンテージ衣装は胸と股間が剥き出しで、代わりに四肢の切断面と鼻上から額までを覆う様にデザインされた魔界館特有の特注品だった。 
「はははっ無様な姿になったな~オイ。ぷ、ククク・・・」
連れの変わり果てた姿がツボに入ったのか、大笑いをする無精髭。 そんな様子を察してか、当の女性は嗚咽混じりにスンスンと泣いて悲しみに暮れていた。
「傷口を焼き、切断部位から剥がした生皮を貼り付けて縫合しています。一応、麻酔がまだ効いていますが、痛み始める様なら再投与致しますので、お気軽にお申し付け下さい。」
恭しく頭を垂れて行ってしまう回収スタッフ。
「まぁ、そんなに泣くな。お前の手足の犠牲でちゃんと戦利品を手に入れたから、後で見せてやるよ。しっかし、可愛らしい姿になったもんだなぁ」
「ぁぁぁぅ…どうしよう…手がぁ…脚がぁ…何も出来なくなっちゃったぁ…どうしよぅ…ううっ!」
その痛々しい姿に少女は顔を背ける。
次に自分がこんな姿にされるかも分からないのだ。 そうでなくとも、今は元通りになっているが、一時的にダルマにされて酷い仕打ちを受けた経験がある。 死の瞬間の記憶は曖昧ではあるが、元通りになった肉体が覚えているのか、凄惨かつ痛烈な体験だったと少女の肉体は告げていた。 意識的に覚えているのは、手足を失いステージ上でいい様に弄ばれた喪失感からくる無力感と羞恥心、そして絶望からなる避けられぬ「死」への虚無感だった。
目の前の女性はそういった感情で混乱を極めていると、経験者である少女だけはその思いを共有できている。
願わくば、あの仮面の魔術師にステージ上で弄られながらも、最終的には元の姿に戻れる事を願うばかりだった。 異常性癖の変態客の晒し者にされた上、無残な死を擬似的に体験する訳だが、今後の事を鑑みれば、それでも手足が戻り、来店した時と同じ姿で帰れる可能性に期待したいと願う。
タネや仕掛けは全くの不明だが、あの仮面の魔術師ならば不可能ではないと切に願う少女だった。

・・・

 予定されたシニガミ導師の舞台ブースへ到着したら、既に前座が開幕していた。予め指定されたボックス席に入って、高級なソファーに腰を降ろし、少女は台車と供に脇へ控える。
(余談だが、イベント開催前にブース席を予約し、高い金額を支払わなければならないのだ)
無精髭の男は周囲の静けさに驚きつつ、舞台に目を移した。
ステージ上では、明るい栗色の長髪をポニーテールに束ね、黒いレオタードと白い燕尾服の上着を羽織った20代の美人が、履いたパンプスから軽快な音をリズミカルに打ち鳴らして踊っていた。
パンプス靴底の爪先(ボウル)と少し踵の上がった踵(ヒール)には「タップス」と呼ばれる金属が装着されている。
タップダンスには欠かせない部品だ。
軽快に跳ね、引き締まった瑞々しい肢体と弾力と柔軟さのある乳房、縦巻きのウェーブのかかったポニーテールを揺らす度に、幾重もの床を打つ音色がリズムを刻む。
美人女性は様々なステップの種類を駆使しつつも、実に楽しそうにタップダンスでステージ上を舞っていた。
少女はその美しい姿に見蕩れ、息をするのも・・・いや、凶悪な主の顔色さえ伺うのも忘れて、その美しくも妖艶な舞と調べに心奪われていた。 少女と同様に無精髭の男ならずも、そのステージを観る者は、時が止まった様に微動だにせず、そして言葉を失っていた。
有名なプロタップダンサーのステージを目の当りにした客も少数居たが、彼女の『それ』は夢物語や神話を観ている気分にさせた。 1秒間に3音の快音を響かせて、美しい女性は実に楽しげな表情で多様なステップを刻む姿に誰もが息を呑んだ。

 カカカッカカッカカカッカ!!  
女性は一層の快音で脚を止め、上体のバランスをとる様に両手を大きく広げて胸を逸らして完全停止した。
・ ・・シン・・・と無音が周囲を包むと、女性タップダンサーは深々と御辞儀で客席に長いポニーテールを垂らしたのを皮切りに、客席からは割れんばかりの拍手喝采が堰を切った様に巻き上がった。
賞賛や賛辞を贈る者には涙を流す者も少なくなかった。
その中に幼さの残る少女も含まれている。 少女は人生初のタップダンスを観た訳だが、言葉に出来ない感慨深い衝撃に涙が止まらなかった。少女の主である無精髭の男も、満足気な溜息を吐いてステージ上の美しい女性に心奪われていた。
それは恋に近い感情だったのかは、本人のみの知るところだ。
タップダンサーの女性は、ヒマワリの様な笑顔で何度も客席に御辞儀をし、賞賛を浴びていた。
しかし、来客の心を鷲掴みに魅了したタップダンスは『前座』なのだ。
客の心はシニガミ導師のステージを観ずとも既に満足し切っていたのだが、一旦袖口に引っ込んだ美女が再びステージに姿を現した時に客達は正気に戻ったのだ。
 美女は台車に載せた箱を押して出てきたのだ。 それは座布団くらいの面積の四角く透明な小さな箱だ。
それをステージの真ん中に据えると、ポニーテールの美女は台車に乗せていた幕巻を持って箱の上に立った。
手にした幕を大きく広げた一瞬で箱の上に乗った美女は、羽飾りに彩られた不気味な仮面で素顔を覆ったシニガミ導師と入れ替わり、手にしたままの幕を横へ投じつつ両腕を大きく開いた。
ポニーテールの美女はシニガミ導師の足元に据えられた透明な箱に身体を丸めて収まっていた。 蓋など無い小さな箱に窮屈そうな、身動ぎ一つ出来ない体勢で美女は無力にも詰め込まれている。
シニガミ導師の突然の登場にやや遅れて喝采があがった。
そして客達は、栗色のポニーテールな美女のタップダンスは『前座』であったのを再認識させられたのだった。
 ストンと接合部の無い箱から降りた導師は、その足でスタスタと客席のボックス席へと降りて来た。
少女はビクリと身を強張らせた。・・・苦い記憶が蘇る。
今年は年上の女性が加わっているので、どうかそちらを弄って欲しいと瞳を固く閉じて切に願った。
拍手が上がって周囲を見渡せば、別の少女が導師に手を引かれてステージに金属音をたてながら上がっていた。
ホッと胸を撫で下ろすと、無精髭の主は塵芥でも見る様に少女を睨んでいた。 その蔑んだ目に少女は危機感を感じ、瓶を抱きしめる腕に力がこもる。
導師の導きに壇上に上がった少女はあどけないが、しっかりと分別のつきそうな年頃の女の子だった。長い黒髪をゆったりとした三つ編みに結わえ、地味な黒縁眼鏡を掛けていた。学校では委員長と呼ばれそうなタイプの女の子ではあるが、エナメル質の指分けされていない腕全部を覆うロングサックグローブと、同じく脚全部を覆う金属環が散り嵌められたロングヒールブーツ。白く細い首を覆う厚手の革に多くの金具を備えた首輪、それ以外は白い素肌が剥き出しの裸体。発達途上の乳房に小さな乳首にそぐわぬ太いリングピアス、括れていない軟らかそうなお腹。痴丘には生え始めたばかりの薄い痴毛と、固く閉じた縦筋がより少女の幼さを醸し出して衆目に晒していた。
可愛らしい尻には鞭の青痣が所狭しと線引かれていて痛々しい。・・・それらの居姿が彼女の非日常性を誇示していた。
「可愛らしいお嬢さんは何歳ですか?」
通常のシニガミ導師は英語で喋るのだが、先だって初めから少女に合わせて喋った。
「え・・・そっ・・・11歳で・・・今年の11月で、12歳・・・です」
大勢の観客の視線に怯えつつ、顔を真っ赤にして恥かしそうに応えた。そうでなくとも、この年頃の女の子は衆目の真っ只中に出るのに慣れていない。 あまつさえ、自分の変態的な裸体姿を晒しているとなると、羞恥心はレース車のタコメーター状態だろう。
「年女とは素晴らしい!皆様!このお嬢さんにもう一度拍手を!」
導師の呼びかけに観客から拍手があがった。 少女を連れて来た主人は勿論、他の観客たちもその意味を重々承知していた。 前年より弄られ続けた少女にもその拍手が意味する事を知っていた。
「当魔界館のイベントは初めてですか?過去に来店した事は?」
「えぅっ?・・・はぃ・・・な、い・・・ですぅ」
少女は質問の内容よりも羞恥心で爆発しそうな方が余程深刻であった。 モジモジと身体を揺すり、手で股間と乳首を隠そうとする。導師は訳知り顔で少女の返答に頷いた。
「そうですね。とりあえず座りますか?」
そう質問しつつ少女を導いて箱に座らせた。箱の内部には未だ栗毛ポニーの美女が納まっているが、羞恥心で取り乱した少女は意識もせずに導かれるままそこに腰を降ろした。
「・・・では、当館のこの催しをどう感じましたか?」
座らされて一息吐いて落ち着きを取り戻した少女は、その質問に答える回答に結びつく小1時間の凄惨な記憶を思い起こしてしまった。 入場口では来訪客全員に宙吊りにされた女性スタッフを鞭打ちや針刺し等の嗜虐サービスで、被虐女性はズタボロになっていた。 ホール内では給仕で歩いていたスタッフの女性を呼び止め、その場で乱暴に犯す客。 賭博場では連れの女性を掛け金として、思い思いのゲームでディーラーに負けては手足を切り取られ、果ては首を切り取られ、鮮血を噴出し生命に縋り付こうとする胴体。 別の賭博場では、手足を短く切断された女性達が、競走馬として走る妨害有りの競馬場では、3位以下の馬女性は、騎手の女性にそれは惨たらしい殺処分を受けていた。 通りかかったショーブースでは、2mを超える大男が裸の女性を素手で引き千切ったり、掴んだ手で骨を粉砕したり等の力自慢みたいなショーを観掛けた。 
お腹の大きな妊婦の少女が柱に拘束され、大きく膨れたお腹を幾つもの鉄串で刺し貫き、そこへ鈍器で殴ってお腹の子供を虐待死させて喜ぶ来館客。 大ホールの円筒形の水槽には3人の人魚が優雅に泳いでいた・・・が、彼女達には両腕が欠損しており、残った両脚をボルトで縫い付けられ、尾ヒレを足の甲に固定された人工人魚姫は、円筒の水槽上部に頭一つ分しか通らない穴から首を突き出して代わる代わる息継ぎをしていた。 その脇では女性客の連れであろう幼い男の子を、スタッフの女性数人を嗾けて寄って集って強姦させて喜んでいた。
そしてここの観客席にて、幻想的な素晴らしいタップダンスを目にして感涙し・・・今に至る。
 胸の悪くなる光景を思い出して朦朧とした意識に何かが繋がり、少女は「ハッ!」と気付いて自分が腰掛けている箱を見下ろす。 透明な箱の中で美女の自分を見上げる視線と合って、にっこりとヒマワリの笑顔で微笑み返した。
「ひぃっ!?ご、ごめんなさいっ!」と悲鳴を上げて飛び退く三つ編み少女。
その様子に客席から笑い声がチラホラあがった。
「お気になさらず・・・で?この魔界館の感想はどうですか?」
導師は少女に片膝を突いて目線を合わせて、再び同じ質問を繰り返すと、少女は表情を曇らせた。
「っ・・・人が、いっぱい死んでて・・・酷い事がいっぱいで・・・ここは・・・狂ってます」
そう呟きながら小さな箱に閉じ込められている美女へと視線を移して目を伏せた。
「そうだね。人が死ぬ所は初めて見るの?」
その導師の気遣いの言葉に少女は小さく、だが明確に首を振って否定した。
「その・・・言っていいのか・・・」
少女の躊躇いがちの言葉に、導師は少女の飼い主に視線を向けると、壮年の男性は首肯で応えた。それを認めて、少女へ続きを促す。
「私が御主人様に買われて少しした頃に・・・私が御主人様の前で粗相をしてしまい、私の面倒を見てくれていた教育係りのお姉さんが・・・私の代わりに責任を・・・ひっく!・・・とって・・・目の前で処刑されて・・・」
感極まったのか嗚咽交じりに少女が話す。今にも泣き出しそうだった。
子供の泣き声こそ白ける事は無い。
「なるほど。その娘は君の代わりに死んだのか。なら、君も死んで彼女に償わなきゃね」
その冷たい言葉に少女は思考が停止した。導師がなんと言ったのか理解出来なかった。
「心配する事はない。君一人だけで死なせはしないよ」
そう言い放って導師はマントを大きく広げた。 オロオロと狼狽する少女を尻目に導師は声も高らかに宣言する。
「I‘ts showtime!!」
高らかに挙げた声に客席からは怒号の様な歓声と拍手が渦巻いた。
マントを翻し、掲げた片手で指を弾くとそのパチンとした音に呼応して三つ編み少女の周囲1mの空間から同時に数十本もの鎖が飛来し、なす術もない少女に殺到し、蛇の様に群がり巻き付いていく。 導師は位置をずらして美女の詰め込まれた箱の後ろに立って、その箱を勢い良く踏みつけて派手な音を立てた。その音に呼応して、少女に蛇の様にうねり巻き付く鎖は逆再生する様にとびだ出した空間に戻っていくと、鎖は少女の着用していた首輪やグローブやブーツに付属している金属環に繋がっていて、鎖の張力によって少女を空中に張り付けにした。 脚をV字に開いて幼い縦スジと小さく窄まった肛門が丸見えの体勢だ。
少女の三つ編みが中空に揺れ、逃走はおろか喋る事も叶わなくなった。何故なら、鎖の1本だけは装着物ではなく、少女の口から肛門までの体内を縫っていた。
何が起こったのか分からぬまま少女は目をパチクリさせた。
導師は宙吊りの少女の真下へ未だ美女の納まった箱を移動して向きを調整する。中の美女が逆さまに尻を上向きにした体勢にした。そして、導師は彼女らの前でマントを大きく翻して通り過ぎる。
一見して変化が無いように見えたが、モニターに映った望遠接写映像には、少女の体内を貫通している鎖が、箱と箱の中に窮屈に詰め込まれた美女の薄く開いた口から肛門までを更に体内貫通しているのだった。
導師はパチンと指を鳴らすとその鎖は何も無い空間へ吸い込まれ、そして何も無い空間から吐き出され、美女と少女の体内を金属音を掻き鳴らして荒々しく舐め回し駆けていく。
箱をどうやって通過しているのは想像も出来ない。
「んぼぉぉおおおおおおおお!」
箱の中の美女は体勢が悪くあまり見えないが、叫びなのか嗚咽なのか分からない声を上げる少女の腹は、グネグネと隆起して体内を蹂躙している様は見るだに痛々しい。 暫くすると、荒い音を立てる鎖に血が染まり始め、二人がどんな事になっているのか想像に難くなかった。宙空に拘束された少女が苦しそうに腰をくねらせ、三つ編みを振り乱して身悶えする姿がなんとも滑稽であった。 次第に血の量が増えていき、血煙りが舞い始めた頃、すっと導師が左手を上げると、鎖の流動が唐突になくなった。 輪となった鎖は一定方向に流動していたのだが、合図によってプツリと途切れ、空間に吸い込まれて消えたのだ。
「おげぇぇえええ!げぼっ!げほっ!」
体内を蹂躙された少女は、嗚咽交じりに吐血し、ズタズタの肛門から赤黒い汚物を垂れ流した。
パチンと指を鳴らせば、再び空中から鎖がジャラリと飛び出して少女の腰や首、四肢に巻き付いてギリギリと締め上げる。
「ぐぎゃっ!」
少女の短い悲鳴と締め上げられる鎖からポキリと骨の折れる音がステージに響く。暫くして少女の首の骨が折れたのか、カクンと首を落とし、次の瞬間には、とんでもない力で締め上げた鎖は少女の肉体をバラバラに引き千切って、箱の上に血肉と内臓をばら撒いた。
観客から拍手が沸きあがる。が、瓶を抱える少女は目を背ける。他の同年代であろう奴隷娘達も同様に目を覆った。
導師は血と内臓に塗れた箱を軽々と持ち上げて、軽く揺すると、中に詰め込まれた美女が血溜りに落ちた。
箱はどこも開いた形跡は無い。その箱を片付けている間に、美女はのろのろと起き上がる。狭い箱の中に詰め込まれて居たのだから直ぐには起き上がれないだろう。しかも口元を真っ赤に染めているのだ。当然体内も鎖に蹂躙されているだろう。時折血を吐き出している。
導師が袖から大道具を引っ張り出してきた。片手にはゴミ袋を被せた業務用ポリバケツ。
まずはポリバケツを美女の側に置くと、タップダンスの美女は少女の残骸を拾い集めてそれに放りこむ。
暫くの片付け作業の後に、最後の生首を拾い上げ、ずれた眼鏡を外して自分の顔に掛けてから、三つ編みの生首をバケツに放り込み、ゴミ袋を外して口を括る。
導師は長方形の箱を開けると、美女はその箱に自ら入ると、導師は箱の扉を閉め、鍵を掛ける。
箱は女性にサイズアップされた作りで、これもまた、どこにも余る空間が無い上、幅も狭く、扉を閉めれば脚を畳む有余も当然無い。頭だけが箱から突き出し納まった。長いウェーブの掛かったポニーテールは丁寧に箱から出してある。
借り物の眼鏡を掛けた美女はまたもやヒマワリの様な笑顔を客席に投げかけた。眼鏡を掛けてもやはり美しい。
導師は剣を取り出し、箱に無数に走るスリットへ差し込むと、反対側から切っ先が飛び出す。
次々と剣を出現させては、箱に刺し込んでいく。 時折、剣を突き刺す時に「うっ」っと堪える呻き声を洩らす美女。
ややあって、箱を貫く剣の切っ先は随分狭い間隔で切っ先が等間隔に突き出している。
女性は血の気の無い顔で無理矢理微笑もうとするが上手くいかない。すると、突然口から血を吐き出した。
導師は箱を横倒しに傾けて、上向きに倒すと、バケツに入ったままのゴミ袋を拾い上げて、上に剣先が突き出した箱の上に無造作に置く。美女の頭は既に脱力していた。重力に引かれるままだ。
導師はシーツの様に大きな幕をどこからか取り出し、その上に被せた。当然剣の先から箱の縁といった形に隆起しているのだが、恒例の指パッチンでその形が崩れ、ステージに広がって落ちた。 どの角度のカメラからも移動した形跡は映っていない。
それどころか、取り払った幕の下は綺麗に清掃されてすらいる。先程までは少女の体液で汚れていたのに、綺麗サッパリ元通りになっていた。
ステージ上には両手を広げた導師が一人だけになってしまった。


・・・
それから1時間にわたって何度となくアシスタントガールと客席のメガネ少女を殺害しては、元に戻し、更に殺害するといったマジックを披露し、宴も酣となりイリュージョンマジックショーは閉幕の運びとなった。
パチパチパチ・・・
盛大な拍手によって血塗れの導師の姿は幕に消え、メガネの少女は傷一つ無い清潔な肌で飼主の下に戻された。
武将髭の男は席を立つと、娘に瓶を抱えさせてその場を後にする。四肢を失った連れの乗った台車はラウンジガールが気を利かせて押して追従した。
出口ホール付近には、満足気な表情のブルジュア達が屯し、退館の順番待ちの行列だった。
ラウンジガールが台車に乗った達磨となった連れを、大きめのキャリーバッグに詰め込み直しているのをボケーっと眺めていると、別のポニーテールの女性が歩み寄って来た。
「宜しければ、一刺しどうぞ」
小さな籠を差し出す少女に目をやれば、入館の時にも同じように声をかけて来た短いポニーテールの娘だった。
籠には大小様々な針が消毒液の匂いのするスポンジに突き立っている。 視線を少女の身体に向ければ、体中の肌に針が突き通されて、血が滲み、内出血の青味が白い肌を斑模様に彩っている。
見ていて痛々しい彼女に、男は躊躇う事無く、針山から人針抜くと、彼女の瞼を摘まんで突き通した。
小さな悲鳴を漏らしつつも、少女は微笑みを浮かべつつお辞儀して別の客人に声を掛けに去っていった。
恙なく退館手続きが済んで、大扉がスタッフによって開けられる。
扉をくぐると、そこは男が仮住まいとしているホテルのスイートルームだった。
少女は面食らって抱える瓶の中身を確認すると、ちゃんとポニーテールの生首が液体に揺蕩っていた。 少女にとっては全部夢であって欲しかった部分がちゃんと現実であったのだ。
一応、はしたない恰好ではあるが、元来た扉を開けて確認してみても、ホテルの廊下であった。
少女はまだ夢の中に居るのではないかと錯覚してしまっていたが、主が持たされていたバッグから達磨姿となった2号奴隷の少女を取り出している様を見て愕然となった。
主はきっと自分達が客弄りをされなかったのを納得していないと本能的に察していた。
これから恐ろしい仕打ちが自分を苛む事を予感させる出来事だった・・・。

イリュージョン(午年編) 了

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