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イリュージョン(巳年編)

ここは魔術師の館。マジックショーを披露する娯楽施設『魔界館』。
毎年行われるイベント企画で、どのマジシャンも新年を向かえ、巳年に因んだネタを披露している。
この施設では飲食も出来るので、ショーを見ながらお酒を飲むお客さんが多い。勿論、成人のみの入店に限られる。
毎年多くの会員が訪れ、新年に一度の一大イベントを満喫するのだった。
中でも人気なのがイリュージョンを専門にしているシニガミ導師のマジックの人気が高い。
さあ、今日もシニガミ導師の舞台が始まります。

 客席は導師のマジックショー開演を今や遅しと心待ちに賑わっています。
ステージに近い客席の前方にあるVIP席は小さなソファーで囲ったボックス席で、ガラステーブルには高価なお酒類が並び、蛇柄の全身タイツに身を包んだ半裸姿のラウンジガールがお客を持て成す高級席である。
精悍な顔立ちに無精髭の男が傍らに少女を控えさせていた。
「おや?○○さんじゃないですか?」
そこへたまたま通りかかった男性が、そのボックス席に座る男性に気が付いて声を掛けた。
正確には男性の後ろ姿ではなく、傍らに控えている少女を目にして、そこで初めて気が付いたのだ。
少女の太股には、特に目立つ龍が巻き付いた刺青が施されていたからだ。 去年のイベントでステージに引き上げられて、バラバラにされ、串刺しにされ、真半分にされるなどと、シニガミ導師のショーを引き立てた少女であったからだ。
「ああ、××さん。こんばんは」
「今年もいらしたんですね」
「当然でしょう。導師の奇術を観ずして新年は迎えられないですよ」
「ですな・・・。ところで、その子・・・ちと場違いではないでしょうか?」
男性は彼女を、彼の実子であるのを承知で言っている。
「そう言われれば・・・なるほど、確かに・・・」
男性の視線が少女の刺青に突き刺さる。
少女はピクンと身体を強張らせ、大胆に彫られた昇竜の刺青を隠すように手で覆った。
どんなお仕置きが降りかかるのか分からないが、歓迎されるべき状況でないのは肌で感じている。まさか、ここで殺されてしまうのではないかと、最悪の状況を想像してしまう。
「そうですね。すぐに切り落としましょうか。ははは」
その言葉に少女は愕然とした。実の父親の命で彫られた刺青を、今度は脚ごと切断して無かった事にしてしまおうとしているのだ。しかし、無力な少女は、主には逆らえないどころか、メス奴隷として調教されて、主である父親に屈服しているのである。そんな気さえおこりはしないのだ。出来る事は身に降りかかる災厄を、諦めて受け入れるしか方法が無いのだった。
「でしたら、サービスカウンターで処置できるらしいですよ。ご利用なさっては?」
「そんな事まで・・・それは良い事を聞きました。・・・ん?」
男性の言葉を遮るように、ステージの幕がゆっくり上がってゆき、ドラムロールが響きはじめた。
「おっと・・・開幕ですね。それではまた後程・・・」
会釈してさっさと自席に戻って行く男性。 方や片脚を失うと宣言された少女を放置し、ステージ上に食い入るように見つめる父親。余程楽しみにしていたらしいと覗える。
 ステージにはしっかりと据えられたポールが1本。その傍らには、尻まで届く黄金色をした髪の少女が立っている。端正な顔立ちに左目の下に泣きボクロがあるのがチャーミングだ。ホールガール同様に蛇柄の全身タイツを着ているのだが、半透明なので淡い色の乳首や無毛のスリットは透けて見えているため、全裸とほぼ変わらない姿であった。
軽快な音楽が流れだし、ミラーボールや色彩照明などの演出で、少女はリズムに合わせてポールに身体を巻きつけつつ踊り出す。海外ではわりとポピュラーなポールダンスだが、彼女のポールダンスは一流であった。ポールを軸に回転するにも、長い髪の毛がバラけてしまわないように首の角度を見事に調整しているし、腰つきや乳房の揺れ方まで完璧な体操術であった。男も女も、彼女の妖艶な舞に見蕩れて言葉を失ってしまう。 クネクネと身体をしならせる様はまさに蛇だ。
大胆かつ繊細なポールダンスを、観客たちは未だ嘗て見たことは無かった様だった。まるで心を抜かれたように彼女のダンスに見蕩れる観客たち。
じゃーん!とドラムがダンスの終演を告げ、片足を垂直に上げて手で掴んで保持し、反対の手でポールを掴んで、フィニッシュポーズで金髪少女の動きは停止した。なんと扇情的な姿であるのだろう・・・。
観客が感無量の溜息と供に拍手を打ち鳴らそうとした矢先に、ジャン!とドラムが鳴り響き照明がステージの少女から客席に移り換わる。意表を突かれて観客の注目が照明に照らされた場所へと移すと、そこにはシニガミ導師が立っていた。
導師の登場に拍手が上がり始め、次第に大きなうねりの様に数が増した。少女のポールダンスに対する賞賛も含まれている様だった。
マントをなびかせて歩き、ステージ上の少女の隣に並び、手をとり合って客席にお辞儀した。
もう一度盛大な拍手が巻き起こる。
導師はポケットからサイコロ状の透明プラスチックの塊を取り出す。小さい物だが、手元をカメラがズームインしているので、ボックス席のモニターでクッキリと映し出されている。
導師が翳した手でパチンと指を鳴らした途端、先ほどのサイコロが派手な煙を伴なって爆発した。白煙は直ぐに霧散したところに透明な箱が出現していた。先のサイコロが巨大化したと一目で推測できた。
導師は手を振って宙から洋風ケトルを出現させ、やかんを傾けて中の液体を箱に注ぐ。透明な箱はどこにも継ぎ目が無いのに、箱へと着色された水が、箱の中に溜まってゆく。水が薄い青で着色されているので、内部の空洞は球状となっていると一目でわかった。穴の無い箱の内部に水を注ぐのも驚きだが、手に持っている洋風ケトルも不自然である。なにせ、小型のやかんにもかかわらず、その内容量を超えた水を吐き出しているのだ。
箱の中は水に満たされ、薄い青色の球が透明な箱に露わとなる。 少女が箱を傾けて倒しで6面全てを床に接地させてどこにも入り口がない事を観客に見せた。
導師は少女の手をとると、導いて箱の上に上がらせた。
導師はマントを翻しつつ少女の前を通過すると、箱の上に立っていた少女は、箱の中の球状空間に身体を丸めて収まっていた。全てが一瞬の出来事であった。
導師は両手を広げて観客の歓声と拍手を一身に受ける。
不意に導師が観客席に降りて来て、一直線に最前列のボックス席へと歩いて行った。手を差し伸べたのは太股に龍の刺青を施された少女である。きょとんと目を丸くする少女の手を握り、二人でステージに戻っていく。
少女に動かないように指示すると、少女の脚に掌をゆっくりと這わせる。導師の手の軌跡には少女の白い肌しか残っていない。つまり、導師は立派に彫られた龍の刺青を消してしまった。
龍の刺青があるせいで脚を失うところだった少女にとっては好都合な状況であった。
うれし泣きをしそうな少女を導師は、少女が閉じ込められた箱に導いた。
ちょこんと箱に座らされ、きょとんとするだけの少女の前を導師は何気なく通りすぎると、刺青を消された少女が忽然と消えた。
良く観るとその少女が箱の中に閉じ込められ、金髪の少女が消えていた。
導師は止まる事無く歩いて、袖へと一旦引っ込むのだが、導師がダンスポールの前を横切った時に金髪少女がポールに現れていた。少女は口から肛門に掛けてポールに貫かれていた。金髪少女の長い髪がほんのりと濡れ、手足を動かして身動ぎしているので生きてはいる。 
何気ない動作で消失と出現をやってのける導師に拍手が舞い起こる。
少女は串刺し姿勢のまま、自らの身体に手を這わせたり、腰をくねらせたりと観客の目を楽しませる動きをみせる。
すると導師は何か忘れていた事を思い出した様な素振りをして、箱に歩み寄って一瞬にして巨大化させたハンカチをかける。ふぁさっと被さるハンカチを直ぐに取り除くと、少女が箱の上に立ってきょとんとしていた。金髪少女と同じくほんのり濡れている。
実際、箱の中の水位は半分に減っていて、少女達が中に閉じ込められたと確かに分かる状態だった。
観客の目が其方に向いてる隙に、導師は再びポールに串刺しになった金髪少女の前を横切って袖に引っ込んでキャスター付きの箱を押して戻ってきた。先ほどやったように導師は横切るだけの動作で金髪少女は消え、ポールだけがそこに残った。
ステージの真ん中に箱を据え、前面の3分割になった板を抜き出し、刺青少女を箱へと導いた。箱の内部は椅子のように座れる様にできている様で、少女はそこに座らされた。1枚目の板を差し込むと、曲げた膝から足だけを箱から出したようになる。板と板を繋ぐ金具をかけ、2枚目の板を差し込んだ。2枚目の板には2つの穴が空けられていて、そこから手を挿し出す作りだった。板から突き出した手に手錠を掛け、板を金具で繋いだ。3枚目の板は上面に差し込まれ、半円の切り口が首を避けるように嵌った。金具を掛けて固定し、脚にも錠を嵌めた。少女は頭と手、足が箱から剥き出しで拘束された格好だ。
オロオロと狼狽する少女にエナメルの目隠しと、ボールギャグが施され、見るのも喋るのも叶わなくなった。
 導師は「疲れたのでちょっと休憩」と言わんばかりに透明な箱に腰掛けた。
少女が不安そうに「うー」と呻くと、導師は立ち上がり少女の頬を撫でて安心を伝えた。
観客がどよめいた。
先ほど導師が座っていた箱に再び金髪少女が身体を丸めて収まっているからだ。
導師はこれまた忘れていた事に気付き、巨大ハンカチを被せ取り払う。そこには金髪少女だけが立っていた。
心なしか上体をフラフラさせて憔悴を滲ませていたが、にっこりと笑顔をみせた。
導師はパチンと指を鳴らし、空中に白煙が舞い、濃密な白煙から剣が出現し巧みにキャッチして振り回すポーズをとる。
少女は肩幅に脚を開いて手を後ろで組んみ直立の姿勢になる。すると導師は少女に剣を切りつけた。切っ先は二の腕を翳めて、パックリ裂けた傷口から血が溢れ出した。
本物の実用剣であるアピールだ。
斬られた少女は傷の痛みに悲鳴も苦悶も洩らさずに笑顔を湛えた姿勢を崩さない。
導師は剣を一回転させ、切っ先を少女の納まっている箱に宛がうと背中側から一気に突き入れた。「うー」と少女が呻いたが切っ先が箱の外部に貫通すると少女は大人しくなった。
導師は先と同様に剣を出現させ、試し切りをしてから箱に剣を突き立てていく・・・。
箱にはもう剣を突き刺す面積が無くなると、箱を横向きにし、側面の固定金具を外して扉のように開いた。 刺青少女は確かに背中から剣で串刺しになっていた。  傍らの金髪少女も全身傷だらけの血塗れだ。
側面の扉を閉めて再び箱にし、正面に向けると少女はボールギャグの穴から吐血した。導師は金髪少女に指示をだし、少女はキャスター付きの箱が動かないように保持した。
導師は刺さったままの剣を引き抜き、一振りすると血の滴がステージの床を水玉に彩る。
導師は箱からつき出した首に横から切っ先を突き通した。箱から外の手足がバタつく。
「えぴゅっ!」とボールギャグから声とも悲鳴とも取れない音が漏れ出したが、そんな事もお構い無しに剣を引き、喉を切り裂いて血潮を撒き散らした。飛び散った温かい血が箱を保持している少女にも掛かった。
頚椎を残して切り終わると、導師は頭を両手で掴んで上に引き上げる。すると、脊椎を引き連れて少女の身体から抜け出していく。通常脊椎は胸骨腰骨と一体になっているのでありえない光景だった。
箱から外の手足がバタバタともがいて、箱の上面からぴゅっぴゅと鮮血を吹き上げていた。
導師は脊椎を連ねる生首を観客席に掲げると、一層割れんばかりの盛大な歓声と拍手が舞い興った。彼女の飼主であり父親である男も、娘の惨殺を見て大興奮で大喜びをしていた。
金髪少女は立ち上がり、切り傷から開いた穴から全身タイツを引き千切り、脱ぎ捨てて全裸を晒した。だが、切り傷から滲み出た血が模様のように肌にこびり付き、やはり蛇柄の模様にも見えるのが不思議であった。
少女は掲げられた脊椎に手を添え伝う血をうっとり顔で舐め啜る。腰をグラインドさせたり上体をくねらせたりと、どこか妖艶で淫靡で卑しくも純粋な行為に見え、観る者の性欲を掻き立てていく。
少女の舌は徐々に上へ這って行き、導師の手から首を受け取り、大事なモノを抱きしめる様に抱えてボールギャグの上から深いキスをする。それは観る者によって至高の淫蕩であったであろう。
少女は身体の入ったままの箱に腰掛けて、脊椎の末端である尾骶骨を自分の膣に宛がい、挿入しようとしている。
導師は次の支度に取り掛かって動いている。
袖からポリバケツ型のゴミ箱を持ってきてステージ端に置いた。そのまま生首で自慰を始めた金髪少女から首を取り上げて、ゴミでも捨てる様にポリバケツに放り込む。
名残惜しそうにゴミ箱を見つめる金髪少女をよそに、袖から出して来たのは10mのロープが3本。
その3本とも様相があった。1つは金属製のたわし、2つ目はロープに等間隔に幾つもの瘤がある・・・3つ目は両端に大きなリングの付いた丈夫な鎖だった。
箱から少女を立たせると、その3本を手渡して持たせた。少女はまた肩幅に脚を開いて両手でソレを持った。
導師はマントを翻して少女の前を通過すると、少女の持っていたものが持っていた手から消え、3本の末端が少女の口から飛び出し、反対の末端が尻から垂れ下がっていた。
突然の事に目を白黒させる少女を宥め、ステージ上に横にした。
導師は袖に引っ込みフック付きのワイヤーを手に戻って、少女の尻から顔をだす鎖のリングにフックを掛け、反対の袖からもワイヤーのフックを持ち出して、今度は少女の口から出る鎖のリングにフックを掛けた。
ステージ中央に立って両手を一杯に広げると、ワイヤーは巻き上げられ、少女が徐々に空中に浮いていった。バランスがとれずに手足をバタつかせるが、両手で口から出る鎖を掴み、尻から繋がる鎖に片足を巻き付けて安定した。片足が垂れ下がっているものの、ステージに向くには上下のバランスを保つのに都合がいいらしい。だが、少女の体内を貫通しているであろう鎖やロープ類で、少女は身体の内部で相当な激痛があるだろうと想像できる。
少女は体内を貫通する鎖によって宙吊りにされる格好で美しい裸体を衆目にさせられているのだ。
導師は彼女の尻から飛び出したロープを握りゆっくりと引き抜き始めると、瘤のついたロープは白い腹を蠢かせて徐々に抜け出していく。 やがて反対側の末端が少女の意思に反し、口へと吸い込まれていって少女の体内を蹂躙していった。 それを裏付ける様に、少女は苦しそうに不自由な身体を小刻みに震わせ、涙を零れさせて腹部の蠢きに嗚咽していた。
やがて、少女を貫通していたロープが少女の体内から抜け切ると、観客席から盛大な拍手が少女に贈られた。
拷問にも等しい責め苦に耐えたことによる賞賛であった。
少女は疲弊の色を滲ませつつも、観客を喜ばせている感覚に笑顔を顔に表した。
喝采が止むと、導師はもう一つ少女の体内を貫通するワイヤーに手をかけた。 その事をワイヤーの振動の感触で悟ったのか、少女は息を呑み慄いた表情を見せる。
導師はワイヤーを少々乱暴に引き抜いていくと、少女の口に海栗の様な金束子が吸い込まれて行き、少女の粘膜を削りとり、無数の裂傷を体内に刻んでいった。
少女の身体は激痛に乳房を揺らしつつ跳ねて、小刻みに痙攣をし、そしてまた背中を仰け反らせ身体を震わす様は、観ていても痛々しかった。 腹部を内側から押し上げ、蠢き通る様子がアングルカメラのお陰でモニター鑑賞できる。
少女は激しく咳き込み、鎖に貫かれた身体を跳ねさせ、苦しみ悶絶する。 喉全体といわず、体内の粘膜を擦過傷だらけにされているので無理も無い。
やがて、少女の肛門を押し広げ、肉片を巻き込んだ金束子の末端が体外に引き抜かれた。
血でべっとりと濡れ、あらゆる粘膜を傷つけ、削ぎ落とした肉片と粘膜に塗れた末端を見る限り、少女の体内はとんでもない事態に陥った事を如実に物語っていた。
『死んで終わりなど生ぬるい』と云わんばかりの仕打ちであるが、客席の拍手喝采と歓声がその歓声を違うモノへと換えていた。
少女は満身創痍の重篤である。 このまま放置しておけば少女は確実に死んでしまう。
導師はウインチの張力を解放し、少女をステージ上に降ろして、フックを鎖から外した。 少女は未だ鎖に貫通されたままだが、無理な姿勢から横になれて脱力した。 苦しそうに胸を上下させて荒い息をしているが、鎖が邪魔で思うようにいかない様だ。
少女の疲弊はピークであるはずだが、少女は自分の胸を揉みしだき、股間に指を這わせ始めた。
そんなパートナーを余所に、導師は刺青少女の身体が入ったままの箱に、大きな布を被せてその姿を覆った。
指をパチンと鳴らしてから、布を取り払うと、箱から飛び出していた手足が消えていた。 箱を開いて客席に披露すると、刺青少女の体どころか、突き刺さった剣も枷もべったりと付着した血も全て綺麗に無くなっていた。 まるで少女の存在自体が嘘であったかのように消失してしまったのだ。
客席の感嘆の声がステージに届く。
導師は自慰をしている少女の口から出ている鎖を引き上げて、少女を無理矢理立たせると、先ほどの箱に誘導して中に座らせた。 そしてすぐさま板を差し込んで少女の手足に枷を嵌めた。
先ほどの布を被せて、少女を箱ごと覆い隠す。またパチンと指を鳴らして布を取り払う・・・。
少女は消えもしなければ、入れ替わりもしていなかった。箱に拘束されたままの少女の姿がそこにあるだけだった。
観客からどよめきが立ち、口には出さないが「???」と観客たちは変化を見つけられなかった。
導師は少女の入った箱の上面2枚の板を抜き、口から連なる鎖を引き上げる。手足には枷があるので立ち上がれないのだが、少女は鎖に引かれるまま持ち上げられ、観客に裸体を晒した。 驚く事に少女の身体には四肢が無い。手足は箱に拘束されたまま残され、少女はダルマの姿で鎖に貫通されて居たのだった。 
更に驚く事に、持ち上げられた少女の尻から伸びる鎖には、刺青少女のダルマ姿が鎖を体内貫通されて出て来たのだ。
一本の鎖がダルマ少女2人を貫通していたのだ。 
無残な死に様を晒した筈の少女が手足を失いながらも復活させたシニガミ導師・・・。それも驚きだが、箱の容積はダルマであっても2人分が収まるスペースなど無いにも関わらず、そんな非常識をやってのけた導師に、拍手喝采満場歓声の渦が巻き起こった。
導師が鎖に連なる二人のダルマをステージに放ると、少女達は動き難そうに身体をくねらせて鎖を鳴らした。 その様は奇怪な『蛇』の様でもあった。
驚天動地の様相を見せる客席を尻目に、蠢く金髪少女の頭を踏みつけ自尊心を蹂躙する。 導師の背徳的な行為に会場も沸き立つ。
そのままの姿勢で導師は袖に向けて手招きしてから指を鳴らすと、数人の女性アシスタントが袖から姿を現し、ステージ上の機材を片付け、血で濡れた床にモップを掛けつつ右袖から左袖へと流れる様に片付けてしまった。 そして大きな機械を数人がかりでステージ中央に据えた。
導師はその機械を機動させると、ゴウンゴウンと重厚な音を奏でる。 用途不明の機械が凶悪な咆哮を挙げている様だった。
導師は金髪少女の肛門から鎖で連なる刺青少女の身体を持ち上げると、不思議と体内を通っていたであろう鎖が意図もあっさり抜け落ち、ジャラリと音を立てて少女を解放した。
呆気にとられ呆然とする少女を導師は肩に担いで機械に歩み寄る。 機械の上蓋を開け少女を放り込むと、直ぐに上蓋を閉めた。機械の側面には覗き窓がある様で、カバーをスライドすると、ダルマとなった少女が窓から良く見える。 不安そうな表情でキョロキョロと内部を観察している様だった。 機械からは相変わらず不気味な音と振動が起こり、少女の入れられた機械が一番危険なモノであるのは明確であった。
導師は指折りでカウントダウンを始め、0と同時に側面のスイッチを押し込むと、中の少女が短い悲鳴をあげるとバリバリとけたたましい音が機械からあがった。
覗き窓にはべったりと鮮血が張り付き、中の様子は伺えなくなっていた。
機械の横には大きな皿が置かれると、機械からミンチ肉が吐き出され皿の上にぼたぼたと落ちていく。 精肉屋で販売しているようなミンチではない。浅黒い血と脂肪、細く破砕された骨と臓器と体液、粘膜と頭髪・・・その全てが混ざり絡まったモノである。
汚物と表現してもおかしくない代物は皿に山を積み上げていった。
導師は同じ様に金髪少女を抱えあげると、鎖から解放された金髪ダルマ少女は、口元を吊り上げ、優しげな表情を客席に向けた。導師は蓋をあけ、笑顔のままのダルマ少女を機械に投入した。
再び起こるけたたましい音が機械から響き、取り替えられた皿へと汚物を積み上げていく。
一つ目の大皿は刺青少女の成れの果てで、二つ目の大皿に積み上がっているのが金髪少女の成れの果てである。
普通の一般人が観れば嘔吐必須の凄惨な汚物である。先程まで意思があり感情があり人間であった少女が、僅か数十秒の内に汚らしい肉片へと姿をかえたのだ。 道徳を根本から否定した凶悪的行為であるにも関わらず、観客は興奮の坩堝と化して大喜びである。
二つ並んだ大皿を残してアシスタントガール達が人間挽肉機械をステージから片付け、後から続くアシスタントが巨大な金魚鉢をステージに置いた。 そして大皿に盛られた金髪少女であった生ゴミを金魚鉢に移し入れ、続き刺青少女であったはずの生ゴミを移し入れてアシスタントは袖に引っ込んだ。 巨大金魚鉢の容積の3分の1が埋まった事になるが、まだその容積を満たすには足りない様子である。
導師はハンカチをなびかせ放ると空中で煙となり、導師の手は煙の中からシルクハットを取り出し、更にシルクハットの中からステッキを取り出してみせる。その無駄の無い一連の動作に拍手が起こる。
導師はシルクハットを水平にした左腕の上に置き、右手でマントをシルクハットに向けてゆっくりと下から覆う様に動かすと、マントの内側から出た手がシルクハットを掴んだ。 マントを除けるとそこにはシルクハットを手で頭に載せた少女が出現していた。
少女は長い後ろ髪を二つに纏め、浅く日焼けした健康そうな全裸姿に、両手両足に黒革の枷を嵌めただけの姿だった。 にも関わらず陽気な笑顔を浮かべ、舌を少し出しておどけたポーズをしての登場だった。
良く見ると足の枷には微妙な長さの鎖が1本ずつ付いていて、末端はカラビナが付いていた。
少女は金魚鉢の前まで移動し、しゃがんでから足枷の鎖を手枷のリングに自ら掛けて立ち上がった。
足枷と手枷が繋がると両手が上がらない様に鎖の長さが調整されていると客席にも理解できた。 ステージの上から両端にカラビナの付いたバーがウインチによって降りてきた。
少女はそれを掴んで両足の足枷にカラビナを掛けると、ウインチは巻き上げられて少女の身体が逆さに吊り上げられた。大きめの乳房と2つ分けの後ろ髪が重力に引かれて垂れ下がる。
シルクハットを被り直した導師はステッキを指先でクルクル回し放り投げると、それは白煙を伴なって巨大な鎌に変身し、直ぐに大鎌をキャッチして体の周りを這う様に振り回してポーズをとった。
その導師の姿はタロットカードの大アルカナ、13番目のカード『死神』であった。
導師は大鎌を振り上げると、少女は観覧者に満面の笑顔を向け、微笑んだ表情は一瞬にして金魚鉢の中へ落ちた。
少女の裸体が脊椎反射によってビクンと撥ね、乳房を揺らし身体を痙攣させる。次の瞬間には金魚鉢の中で生ゴミ塗れの自らの生首に鮮血を吹きかけた。
ビクンビクンと裸体は痙攣し、鮮血を吐き出す勢いは衰えず、生ゴミだらけの金魚鉢に嵩を上げていく。
どうやら両手の拘束は手がだらんと垂れ下がらない様にする目的があり、血液を余す事無く吐き出させる意図であった様だが、首を刈り落とされた少女はどこまでもプロであると賞賛を禁じえない。
観客達は3人分の命の詰まった金魚鉢を爛々とした目で見つめ、次にどんな不思議現象を観られるのか楽しみに見つめた

出血の奔流が治まり、金魚鉢がの容積を満たした頃を見計らい、導師は金魚鉢にステッキを突っ込んで掻き混ぜ始めた。
もうどれが誰だかの判別など付きようもない状態の中身を、導師は邪悪な魔女でも髣髴とさせる動作で鉢の中身を掻き混ぜ続ける。 すると、どす黒く濁った鉢の中から手が外に突き出した。 客席からはどよめきが起こる。
観客の驚嘆も不思議ではない。 寧ろ鉢には誰かの手など最初から入っていないのだから、そっちの方が不思議なのである。
何かを探る様に動く小さな手を導師は握って引き上げる。
金魚鉢の汚物から出てきたのは生ゴミと血糊に塗れた小柄な少女であった。
導師は少女をステージに座らせると、袖からバスタオルを持ったアシスタントが駆け寄って身体を拭いていく。
嗚咽する少女の首と手足には厚い革枷が巻かれ、乳首のリングには首輪に連なる金の鎖・・・。その特徴から、客席から選出された刺青少女であると観客達は思い至った。タオルで拭かれた顔を見ても間違いは無い。だが、最初に消された昇り龍の刺青は戻っていない。 血糊を綺麗に拭き取って貰った少女は、導師のエスコートする手によって立ち上がり、そのまま観客席まで送られて戻った。
太腿の大胆に彫られていた昇龍の刺青は消し去れたままになっているのは、恐らく導師の粋な計らいだったのかも知れない。彼ならばまた同じ様に戻せたはずだが、それをしなかったのは、「過ぎた年は忘れ消し、新たな門出を向かえよ」との意趣が込められているのかも知れない。
何にせよ、少女は場違いな刺青の為に脚を切り取られる難は逃れられた事だろう。

ステージに戻った導師は腕まくりして金魚鉢に手を突っ込んで中身を探る。
何かを掴んだらしく、徐に引き上げるその手には髪の毛の束を掴んでいる。鉢から出たそれの正体は首を刈られた少女の生首であった。その表情は満面の笑みを湛えていた。 だが、導師は横に首を振り、少女の笑顔をステージ上に投げ捨てて、再び鉢に手をつっこんで中身を探る。
今度こそお目当てを掴んだ様子で引き上げ手には、三つ編みにされた髪の毛が握られていた。手繰り挙げると、今度はか細い手が出てきて、その手を掴み挙げる。
汚物だらけの金魚鉢から出てきたのは、迷う事無く金髪少女であった。髪の毛こそ三つ編みになっているが、目の下の泣きボクロは見間違えようがなかった。 直ぐに数人のアシスタントがバスタオルで少女を拭いにかかった。
導師はウインチを下げて首なし少女の拘束を全て解いた。そしてアシスタントの持って来た寝台に少女の横にしていた。
髪の毛こそ乾いてないが金髪少女の汚れは拭いとられ、赤茶色に染まった三つ編みを垂らし観客へと一礼をする少女。 ボックス席の主の下へと戻った少女に向けて優しげな笑顔を贈り、目が合った少女もしどろもどろに頭を下げた。
金魚鉢は片付けられ、入れ代わりに出てきたのは、長テーブルの上に半球状の皿蓋が大小所狭しと並べられていた。
客席も意図を汲み取った様子で歓声に涌く。 観客の生唾を飲み込む音すら聞こえそうな熱気である。
金髪少女は首なし少女の寝台に上品に腰掛け、にこやかな笑みを湛えた。 導師は頭に乗せたシルクハットを金髪少女に渡し、それを両手で受け取り、膝の上で逆さまに持った。 導師はすぐさまシルクハットに手を入れ、巨大なテーブルクロスを抜き出して首なし少女の上に覆い被せる。右手を掲げパチンと指を鳴らしてテーブルを指差す導師。
そして、先ほどのテーブルを取り払うと首なし少女は忽然と消えていた。テーブルクロスをシルクハットに戻し、代わりに大鎌になったはずのステッキを取り出した。
テーブルの皿蓋をステッキでトンテンカンコンと一つずつ叩いてから全ての皿蓋を取り払うと、そこには焼きたての肉料理がずらりと並んでいた。 片付けられたはずの少女の生首が綺麗にメイクされ、笑顔のまま皿に盛り付けられていた。
丑年では1つずつ料理を出していたが、今年の巳年では一気に済ませてしまった。
恐らく尺の問題でそうしたのだろう・・・。
少女を使った料理の登場に観客達は大熱狂した。「早く食わせろ」だの「待ってました!」だのと口々に騒ぎ立てる。
導師は一指し指をチッチッチと振ると、観客達は静かになって導師の先を促した。
袖からアシスタントが出てきて、料理の乗ったテーブルを袖に戻し、新しく皿蓋の乗ったテーブルがステージに出て来た。
観客達は「まさか」と目を見張ると、金髪少女は恥かしそうに俯きコクンと頷いた。
おおおおおおお!と歓声が怒号の様に会場を覆う。
少女の持つシルクハットから違う色と大きさの布を取り出して、少女の持つシルクハットと布を交換した。客席に見えるように広げて見せる様に指示してシルクハットを被り直した。 少女は指示通りに布を開いて持つと、導師がステッキで床を軽く突いて鳴らす。トンと音がした瞬間少女の持っていた布はハラリとステージに落ちた。 観客が見たのは、少女の四肢が一瞬にして消失し、再びダルマとなった少女が支えを失って寝台に転がる瞬間だった。
身を捩って体勢を整える少女をそのままに、導師は先ほどやった様に皿蓋の幾つかを叩いて蓋を開くと、香ばしい香りと湯気を振り撒いた料理が並んでいた。
導師は少女を抱えあげると、少女は優しげな笑顔を観客に向け、導師にマントで包まれると、少女は一瞬にして消失した。そして、残りの皿蓋を叩き、少女を使った料理が開け放たれた皿蓋の上に盛り付けられている。 最後の皿蓋には長い髪をアップに纏められ、綺麗にメイクされた金髪少女の優しげな笑顔が皿の上に乗っていた。 汚れていた長い金髪は元の黄金色に輝き汚物に濡れていたとは思えない美しさがあった。
先に袖に消えた少女料理がアシスタントガールによって客席を回り、料理を振る舞いに移動し、金髪少女のテーブルも客席に降ろされて観客達を喜ばせていく中、導師は深く一礼し、拍手喝采の中にステージは終幕を告げるのでした。


・・・さて、皆様。
昨年は大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
今年一年皆様方に幸多き年であります様、お祈り申しあげます・・・。


イリュージョン 巳年編  了
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