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Cross world. / 実験動物お肉ちゃん


 私には不思議な力があります。
その力を研究したいという機関に私は今身を寄せています。 元々は教会でシスターをしていた私なのですが、分けあって今はここでお世話になっています。
 彼らには私の不思議な能力が興味深いらしく、問診から精密検査を受け、爪や毛髪での遺伝子検査など、あの手この手で調べられました。
 しかし、私の不思議な能力の源泉は未だ不可解なままだそうです。私の一通りを調べ終えてしまった研究員の方達は日夜自分達の自説を研究すべく様々な方法を試してデータを残していきます。
ある研究員の方曰く、科学的な現象ではなく、神秘的超常現象の部類になるとの事でした。 私もシスターという職業柄、神から与えられたギフト以外ないと思っています。
しかし、今の私にはここ以外に居場所が無いので、言われるまま研究に協力するしかありません。
 目覚めると、四角い白い部屋、ベッド以外に何も無い簡素な部屋。薄く目を開けたままボーっとしていると、ノックもなしにいきなり扉が開いた。
 白衣を着た男性が迎えに来た。 私は起き上がり、のろのろとベッドから出て、男性に歩み寄る。
 今日も陰鬱な日の始まりです。

 私の格好は白いワンピース一枚だけです。 下着は着用していません。
身体のあちこちを調べ尽くされ、内臓…腸内、子宮、卵管、膀胱内に至るまで撮影されているのです。今更隠す部分はありません。その気になれば私のCTデータを基に、内臓器などの部分毎に映像化できる筈です。いえ、既にしているのでしょう。なので、研究員の人達も性的な目で見ていない様でした。寧ろ、表面的な変化があった場合に直ぐ気付けるといった機能性重視のようです。
男性の案内で研究室に入ると数人の研究員が一斉に私に視線を向けました。女性研究員も居ます。
白衣の男女の中心には、明らかに研究員ではない少女が一人混じっています。一糸纏わぬ全裸に両乳首と陰核には金色のリングピアスが光っています。膨らみかけの乳房と体躯から12~15才位と推定できます。金髪碧眼の白人でした。私と同じ人種の様でしたが、感じは色々な血が混じっている様でした。
「・・・あの?この子は?」
「研究所で生まれ育った実験動物だ。見た目は人間だが、研究動物なので気に病むなよ?だから国籍も戸籍も名前も家族も何も無い、只のお肉ちゃんだ」
とは言われても、どこからどう見ても人間です。研究員の人と一言二言会話もしています。
「今日は君の能力を使用している状態と効果を中心に調べる。指示に従って力を使ってくれ」
研究員の男性が私にそう説明している周りでは、調査機器の設置や試運転を行っている。実験動物だと紹介された少女は部屋の中心の分娩台に固定されて、あらゆるセンサー類を取り付けられています。映像機器は全て少女の周辺に向けて集中していた。少女の首の動脈と静脈に注射針が挿入され、チューブを赤と黒に染めました。
各自研究員が親指を立ててOKを示します。
場の空気が変わりました。研究員のチーフが予め決められていた手順で研究員に合図を送って、研究チームは機能を開始しました。
研究員の一人が少女の太股に果物ナイフを突き立て、少女は短い悲鳴を上げました。ナイフを抜くと傷口から血が溢れ出します。
「君の出番だ」
私は少女に駆け寄ると、「力」を傷口に宛てた手に込めます。 みる間に少女の傷口は塞がって消えていきました。後には流れ出した血痕だけが残ります。
そうです。私の能力は治癒能力です。怪我や病気を治す力があるんです。
「素晴らしい。自己代謝の治癒スピードが尋常ではない!よし、次だ」
チーフの合図で、先程の研究員はまたも、治したばかりの同じ箇所に果物ナイフを突き立てた。
私がナイフを抜こうとするとその手を制止された。
「そのまま治してみてくれ」
そう言われては仕方なく、やった事は無いけど力を使ってみました。 出血はすぐに止まりましたが、ナイフは肉に突き刺さったままです。 研究員達はデータ取りに大忙しです。
「痛みはあるか?」
「ありません」
「異物感は?」
「あります。筋肉の動きを阻害されています」
少女への問診が終わると、無造作にナイフを引き抜いた。血がぱっと散って新たな傷口が生じた。私は慌てて直ぐに治した。
「よし、次だ」
チーフの合図で研究員はチェーンソーを持ち出した。
「え・・・?ちょっと!?」
「いきゃあぁぁあああ~ああ!」
研究員は少女の太股を切断し始めた。少女の肉片と血と骨粉が舞い飛ぶと、少女の細い足は両断されてしまった。切り離された足をカメラや録画機器に映し終えてから、元の傷口に宛てて戻した。
「治癒してくれたまえ」
言われるまま切り離された足を繋ぐ様に能力を行使した。
先程の治癒の10倍もの時間を使って少女の足は繋ぐ事が出来たが、左右で長さが変わってしまった感じがする。
「どうだ?動くか?」
「いえ、思い通りには動きませんが、なんとか歩けそうです。・・・でも、変な感じです。」
チーフはペンの先端で足の甲を無遠慮に刺した。
「痛みは?」
「あります。今まで通りの感覚です」
「そうか、では次!」
チェーンソーの唸りと少女の絶叫がハモリつつ、今度は少女の両足を切断された。傷口からの出血は回収されて濾過装置を経由し、血液のみを分離し、人工心肺装置に戻されているそうです。
「繋げなくていいから、そこから足を再構成してみてくれ」
失血死しないと分かっていても気分の良い事ではないので、先に傷口を塞いで失った足を再構成しようとイメージして「力」を行使し続けた。
・・・30分後。
「もういい。実験終了だ」
傷口から1センチほどを戻すのが精一杯だった。チーフが終了を告げたのも私の疲労を察しての事でもあるみたいです。
「とりあえず、君はそこで横になって休憩していなさい。次の治癒能力が必要だからな」
研究員に抱えられ、長椅子に運ばれて横になった。
薄く目を閉じ、呼吸を整えていると、研究員達は私にもセンサー計器を向けている。今の疲弊した状態もモニターされている様子だった。
話の内容で両足を失った少女への問診や効果調査をされている様子だった。
・・・思考がぼんやりしている。 チーフの言葉に甘えて少し寝させて貰います。

・・・ん?
私は少女の嬌声で目が覚めた。
「あふぁ、もっと・・・あ♪いぃ、ぃいん♪・・・・イクぅ・・・イきますぅ~!・・・あ!!」
・・・?
「くぅ…ん♪」
子犬の様な甘えた少女の声。
ぼんやり目を開くと研究員達の背中から垣間見える少女は、分娩台の上で背中を弓なりに反らせ性感を受けている様子だった。 ここの研究員は性的な行為を一切してこなかったから、そういった事はないと思っていたのだけど、改めなくてはならないかも知れない。
でも、裸同然の私が何もされていないのは、少女とは扱いが違うからなのだろうか?少女の方も足を切断されて人事の様に振る舞い、これからの生活に取り返しが付かないのに平然としていられるなんて・・・。
上体を起こすと、チーフが声を掛けてきた。
「起きたか。もう少しゆっくりしていてくれ。今はお肉ちゃんのデータを取っているんだ」
観たければそっちのディスプレイでモニターしてくれ。 研究員が真剣な面持ちで見ている画面を覗いてみた。
「ひゃ!ま、また・・・来るぅ・・・また、イクぅ!」
それは言い換えれば拷問でした。
拘束された手首の先。爪先十指には針が差し込まれ、指の関節は反対方向に折れ曲げられていた。更に下腹部は膨れ盛り上がり、陰核と乳首のリングピアスには電極ワニ口が咥え、盛り上がった腹が内側から躍動し、うねり、蠢いていた。その度に少女は嬌声を上げて喘いで、口には涎と泡を垂らして悦んでいた。
脇腹や乳房に小さく切開した傷があり、そこから幾本ものチューブやコードが体内に繋がっていた。
陰部には覆う様な機器が取り付けられているが、体外で固定されていないので、体内深くに機器が各穴に根を伸ばしている様子だった。
「ひ・・・ぎぃん♪・・・はぁ、はぁ・・・ま、また・・・!」
「脳波状態、分泌測定確認」
「数値減少値を示しています。習慣性常習対応かと思われます」
「230V30S」
機器の操作で少女の盛り上がった腹部がでたらめに隆起と陥没を繰り返し、別の生き物の様に激しく躍動し始めた。
「いぎぃぃぃぃぃぃいいいいいいんんんんんんぅ!!!!!!」
少女の食いしばった口角から泡が溢れ出し、拘束された身体が小刻みに痙攣し、腹だけが内側で蠢いていた。それを観て私は吐き気を催した。 あまりにも凄惨な光景だった。
「分泌物上昇値を示しました!」
若い研究員がガッツポーズをとった。
「何をしてるんです!?」
モニターをしている研究員の肩を揺さぶって聞いた。
「被検体に流す時間と電圧を上げたんだ」
「そうじゃなくて、なんて酷い事をしているの!?生命の冒涜です!」
「うるさい!こいつは人間じゃないんだ。外の倫理はここじゃ無意味だ」
研究員に恫喝された私の両肩をチーフが掴んだ。
「彼の言う通り。アレは意思を持たないお肉ちゃんだと言っただろ?仮に意思や心があるとして、アレの悦び様はどう思うんだね?嫌がっているかね?」
「・・・・・・・・・・・」
「ふぁっ!はぁはぁはぁ・・・もっと、もっと・・・いぢめてぇ~♪・・・これじゃ、足んないぃぃ・・・・・・いぎゅ!るる#★」
少女の言葉通りに研究員は動き、金串を薄い乳房へと刺し貫いた。 別の研究員はピアスを咥えるワニ口に電気を流し、それに呼応する様に下腹がうねり暴れる。
我が身を苛む残酷な行為に身を震わせ、涎と泡を垂らし蕩けた表情の少女を見て、私は黙るしかなかった。
そう、コレは『エスカレートしたマゾヒズムによる自虐行為』だと思うことにした。
「チーフ。脳波の値が中毒症状を示しました」
「ノルアドレナリンとドーパミンの過剰分泌か?脳にダメージは?」
「まだ見られません」
「お肉ちゃんの求めるまま継続。ダメージ確認後治癒実験だ」
『はい』
研究員が機器を操作すると、下腹が徐々に膨らんできた。
苦痛感なのか異物感なのかは分からないが、少女は膨らむ腹を妊婦の様に歓喜の表情で見る。背中を弓なりに反らせ、内臓を圧迫しているはずの膨腹現象に悦びの声をあげる少女
「あひゃ~~~~ぁぁぁあああ!凄い!痛い!苦しい!気持ちぃいいいいい♪」
あり得ないほどパンパンに膨らんだ下腹をもはや自分で見る余裕が無くなり、少女の鼻から鮮血が散って顎に垂れていった。
「・・・イクぅん♪」
ぴくぴくと痙攣してから、糸の切れた人形みたくカクンと頭を垂れる少女。
「脳波ダメージ確認。負荷減圧開始」
研究員の操作で大きく膨れた腹は元の大きさに縮んだ。
「さ、君の出番だ」
突然に無残な姿に変わり果てた少女の前に押し出された。 言われるまま治癒能力を行った。翳した手越しにダメージの酷さが伝わってくる。 下手をしたら死んでしまう。肉体的なダメージは内臓破裂が特に酷く、外傷はそうでもない。腕の骨折等は後回しにした。 精神的なダメージは私の能力で直るのかはわからない。 左手を頭に翳して、右手をお腹に宛てると、両手で治癒能力を発動した。片方ずつだと時間がかかり過ぎると思ったからだ。
その様子を研究員は様々なセンサーや映像機器、反応機器などの測定機器をフル回転でデータを残していった。
「チーフ。静脈の血中物質と成分が変化しました。除去された老廃物質と脳内物質が混ざり込んでいる様です」
「データは残っているな?」
「もちろん!」
「全ての変化を見逃すな」
『ハイ』
少女が死ぬかも知れないのに、好い気なものだと呆れてしまう。

治癒をし始めて1時間が近づいて来た。頭に翳した左手から感じる負荷が無くなったので、今度は両手で内臓の集中治癒に切り替えた。
「ぅ・・・う・・・ぅん?」
「被検体覚醒。脳波正常。脳内ダメージ認められません」
「脳内マップは?」
「余韻は認められますが、正常値です」
目を覚ました少女はまだ治癒していない腕や内臓の痛みで露骨に表情を歪めた。どうやら、元に戻った様子でホッとした。
肉体ダメージの治癒の間にチーフが問診を始めた。
「記憶は正常か?気絶前はどうだった?」
「お腹の中で風船を膨らませられて、鼻血を吹いたり、内臓が潰れて、息が出来なくなって、イク感覚まで覚えて居ます」
「気絶中に夢か何かを見たか?」
「翼のある女性に会いました」
「ほう?それは天使だったのか?」
「…天使とは何ですか?」
「…そうだったな。その女性は何か言っていたか?周辺には何があった?」
「いいえ。ただ微笑んでいただけでした。周りには何もありませんでした」
「何も?どこかの室内か?屋外か?天地はあったのか?」
「空間に浮いていたような気がします。上下左右何も無かったです」
「ほほう、興味深いな…」
「で、その女性は知った顔か?ここに居るか?」
「いいえ、ここに似ている人は居ません。全く私の記憶にない人物です」
「ふんふん・・・なるほど、なるほど・・・」
内臓の損傷が治ったので、今度は折れた腕や指の治癒の為に、少女の背後に移動して手を取った。
「ああ、治癒はもう良いよ。疲れただろう?休憩していてくれ」
チーフの言葉に促されて、再び長椅子に横になった。 アレだけの重症を短時間に治癒し続けるのはさすがに疲れました。 特に生命を害す損傷では無いにしても相当痛い筈です。
横になっていれば随分楽です。汗も引き疲労が少しずつ抜けていきます。
少女への問診が終わった様子が研究員達の動きで伝わってきました。
「さ、仕上げの実験だ。配置につけ」
チーフの合図でそれぞれの持ち場に動く研究員。次の瞬間には背中を弓なりに反らした少女の絶叫が上がった。
電気の圧力を上げて少女に流しているのだろう、小刻みな痙攣と下腹の激しい躍動。別の研究員は絶縁を施した槍で少女の胴体を突き刺し続け、またある研究員は絶縁用のゴム手袋を装着し、少女の髪の毛を左手で掴んで右手に持った刃物で喉を掻き斬っている。しかし、少女の表情は蕩けきり至福を満喫している様にしか見えなかった。一言で言えば、ソレは『処刑』でした。
 首を失った少女の胴体は流され続ける電気刺激で分娩台の上で暴れています。
一方の生首ですが、人工心肺によって血液を循環させているため、意識は有るようでした。チーフに治癒を命じられそのまま首の断面の傷を塞ぎに能力を使いました。
少女の身体から煙が上がり始め、槍で突突かれている胴体は次第にボロ雑巾の様にされていきます。
首の傷が治りません。いえ、正確には治っているんですが、治りが極端に遅くなりました。手足の様な末端なら既に塞がっている傷です。やっと瘡蓋程度の止血が限界でした。休憩が足りなかったのでしょうか?
しかし、少女はまだ人工心肺で生きています。
胴体に繋げればまだ助かる見込みがあるかもしれません。踵を返して少女の胴体に向き直りました。
それは肉の塊でした。原型が無くなるほど切り刻まれ、破壊され尽くされていました。正にお肉ちゃんでした。
こうなっては私の治癒能力では元に戻せません。よしんば、長い時間をかけて再生出来たとしても、2年はかかると思って間違いないでしょうし、首の無い胴体は生命としての復活は有りえないと予想されました。
私の能力の限界はこの辺りにあります。失った生命を蘇らせる事は出来ないのです。
「さ、君の出番はもう無い。下がってい給え」
背中を押されて長椅子に倒れ込んだ。
首だけの姿にされた少女に問診を始めた。目瞬きでYES&NOの意思疎通をとっているみたいだった。
別の研究員は少女の頭皮を剥がし、頭蓋骨を切開し、むき出しになった脳に伝針を刺していってデータを集めていた。
どこまで非人道的な行為を少女に対して行うのだろうか・・・。
どこまでの苦痛で生き地獄を味合わせるつもりだろうか・・・。
どこまで少女の存在を蹂躙すれば気が済むのだろうか・・・。
もう、死なせてあげて欲しいと願うばかりです。

少女の成れの果てはバラバラになった細かい肉片の集まりと、床に投げ棄てられ、脳細胞と脳漿をブチ撒けた魂の座が、無人の静かな研究室で鉄錆の臭いを放っていました。
私は少女の魂が安らかに安息出来ると信じて祈りを捧げ、翌日の昼ごろにこの研究所を後にしました。
行く当ては無いですが、ここよりはずっとマシだと思っています。
私は治癒能力を持つ女。しかし、一人の少女を死から救えない無力な女でした。
雑踏の中を歩きながら思い出すのは、少女の嬉しそうなよがり声が頭から離れませんでした。

Cross world. / 実験動物お肉ちゃん 了
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